シェア型書店に参加してから、本が読めるようになってきたのが嬉しい。

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このブログでも何度か紹介した栄町共同書店がオープンしてから、約3週間。

早くも嬉しい変化がありました。

栄町共同書店

シェア型書店に参加してから、読めなくなっていた本が読めるようになってきたんです。

これが嬉しい。

20代の頃に書店員として働くくらい本が好きでしたが、前職に転職してから本が読めなくなってしまいました。

いや、厳密に言うと仕事に役立つ技術書、ビジネス書は読めてたのだけど、それ以外の本が全く読めない。

未経験の業界への転職だったので、少しでも早く一人前にならないと思い、趣味の本などは一切読まずに仕事以外の時間もひたすら勉強。

それはそれで充実した日々ではありました。

成長のために、仕事のために、社会に価値を提供するために必要な事だったんだけど、気づけばあんなに大好きな本が読めなくなっていました。

文字の上を目が滑るというか、文字が頭に入ってこない。読んでも「仕事に関係ない」と思うと気が急いて本とゆっくり向き合えない。

それでも読みたいから本を買います。

だけど、読めない。読んでいると、「こんな事をしてていいのか?」と心が落ち着かない。

気づけば、家のデスクには読まれない本ばかりが積まれていくようになりました。

それは今の職に転職してからも続き、最近では子供も生まれ、時間もさらになくなって。

そんな時に栄町共同書店のクラウドファンディングをたまたま見つけました。

このブログでも記事を書いた事あるくらい、シェア型書店というスタイルの本屋に憧れていたので勢いで応募。

栄町共同書店の一棚書店の店主になりました。

自分の棚を見た時はちょっと感動しました。

書店名の『ゆとり書店』は、本を読むゆとりを自分が欲しいから名付けました。

一棚と言えど、一国一城の主。

せっかくお金を払って出店してるからには、本を置くだけではなく何かしたいなあと思って、ブラインドブックをやってみることにしました。

昔、書店員時代にやってみたくて店長に提案したけどに却下されたブラインドブック。

本のタイトルカバーを隠して、表に自分のその本に対する感想や思いを書きます。

本の紹介文を書くためには、自分が本を読まないといけません。

だから、最初はどちらかと言うと楽しむためというより、本を売るためのような。

そんな理由で、ちびりちびりと、本を読みはじめました。

すると、最初は読めなかった本がだんだんと読めるようになってきて、今ではそこそこのスピードで読めるようになってきました。

最近は数年前に芥川賞を獲ったコンビニ人間を読みました。

じっくりと文章と向き合い、物語をかみしめる。

久しぶりに本の世界にたっぷり浸かった時の幸福感たるや。

何より本を読んでも、心が焦らないのが嬉しい。

変わらず時間はありませんが、本と向き合う時間を作ろうと、空き時間を活用しながら読んでいます。

今までは過去に読んだ本を読み直すだけだったけど、最近では新しい本にも手を出し始めました。

憧れてたけど、手が出なかった『深夜特急』にも挑戦。

次はどんな本を読もう。自分が面白いと思った本を共有したい。

こんな素敵な機会をくれた栄町共同書店に本当に感謝しています。

浮かれてホームページなんかも作ってみました。

周りの棚のように沖縄の歴史についての本や価値のある古本などは置いてないし、社会的な意義や意味などはないかもしれないけれど。

今とてもワクワクしています。

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