どうも。よざっちです。
2022年3月25日から4月8日までの2週間、ずっとやってみたかった『鉄道で日本を縦断する旅』をしてきました!
実は4年前にも20代最後の記念としてチャレンジしたのですが、お金と時間の都合で埼玉県は大宮駅で断念。
そんな前回の旅も踏まえて、今回は10日間南の始発駅鹿児島県「枕崎駅」から北の終着駅北海道「稚内駅」までの日本縦断旅行をしてきました。
青春18きっぷでの日本縦断旅行7日目。
昨日は土合駅と新潟で日本酒を楽しむために、ちょいと遠回りをしました。7日目はいよいよ本州脱出!
このまま北上して、北海道に渡ります。
仙台駅周辺でまったり
昨日は夜遅く仙台に到着したので、今日は休息&時間調整も兼ねて遅めの出発。
この旅を始めてから朝早い出発ばかりだったので、ゆっくり起きられると言うのは非常にありがたい。
せっかくなので、午前中は仙台駅周辺を散策することにしました。
仙台に来たのは今回で2回目。前回に来た時も思ったんですが、仙台駅って見れば見るほど、大宮駅に似ているのよね。
駅前のコンコースといい、そこから伸びる大きな道路といい、地方のターミナル駅ってどこか構造が似ていますよね。
仙台駅は大宮駅といっても過言ではないんじゃないでしょうか(過言です。)
そう言えば3日目に行った岡山の倉敷駅は高崎駅に似ていました。なので倉敷は高崎。余談はさておき。
昨晩は到着が遅くて牛タンのお店が空いていなかったので、「明日の朝食は絶対に牛タン!」と寝る前から決めてました。
どうしても牛タンを食べたかったので、駅ナカにある牛タン店で牛タン定食を注文。
焼肉で出てくる薄い牛タンしか食べたことなかったので、こんなに肉厚でジューシーな牛タンを食べるのは初めて。
何これ、うまっ。
テールスープも疲れた体に染み渡る。タンシチューも濃厚で美味でした。ああ、満足。
仙台駅 11:47 〜 盛岡駅 15:13(東北本線)
さて、改めて今日はここ仙台駅からスタート。
仙台駅から東北本線に乗り、まずは岩手県の盛岡駅を目指します。
ここからはひたすら東北本線ですが、盛岡駅までは2回乗り換えがあります。
まず1回目の乗り換えを行う小牛田駅に到着しました。
ちなみにこちらの駅名の読み方は「こごた」
調べてみると、古くからあった地名らしいですが、その由来には『小田郷(おだごう)と牛甘(うしかい)郷が統合された際に地名が合体した』とか『小田郷から分村した小小田が小牛田に変換した』などのいくつかの説があるらしい。
ただ、どちらにしても初見でこの駅名を『こごた』と読める人は少ないんじゃないかしら。
難読地名の代表として沖縄県は度々挙げられるけど、沖縄以外にも難読地名はたくさんあるんですよね。
そんな難読地名に出会うと、その読み方を考えるセルフ難読地名クイズをやってみる。これが結構楽しかったりします。
それから、これは個人的な趣味ではありますが、駅看板や路線のカラーリングなどを見るのもローカル線の楽しみだったりします。
東京でいえば、
- 山手線→黄緑
- 中央線→オレンジ
- 京浜東北線→青
みたいな。
ちなみに、ここらで主要な路線の東北本線の色は緑。埼京線とかと同じ緑かしら。
石巻線のピンクや気仙沼線の紫とかは都市部ではあまり見ないカラーリングなので、新鮮です。
そして、ここから電車を乗り換え、一ノ関駅へと向かいます。
ここまでも割とそうでしたが、小牛田から先はさらにのどかな田園風景がつづきます。
ここまで旅してきて初めて見る紫色のライン。
調べてみると、この区間でしか見られない(?)特徴的なカラーリングだそう。こういうのも結構好きです。
盛岡駅(岩手県)に到着
一ノ関駅から電車に揺られること、約1時間半。岩手県で一番大きい駅、盛岡駅に到着しました。
ちなみに岩手といえば、日本を代表する児童文学者の宮沢賢治の出身地。
改札を出ると、宮沢賢治の世界観と岩手の県花「桐」の花をモチーフにつくられたフクローの樹という南部鉄器製のモニュメントがお出迎え。
実は盛岡駅には『いわて銀河のしおり』という岩手県の芸能や文化を発信する展示がたくさん。
チャグチャグ馬コという岩手のお祭りに因んで作られた民芸品や、岩手の豆知識を散りばめたコインロッカー、南部鉄瓶のオブジェなど駅の中を歩いて回るだけでも楽しいです。
今回盛岡に来た目的は『福田パン』と『盛岡冷麺』
以前、盛岡を訪れた際に食べた福田パンが忘れられなくて、今回の旅のコースに加えてみました。
盛岡駅から徒歩13分。今回も福田パンにやってきました。
知らない方のために説明すると、福田パンはコッペパンに2つまでクリームや具材を組み合わせてオリジナルのサンドを作ることが出来るお店です。
甘いクリームからコロッケや焼きそばなどのお惣菜まで具材は30以上あって、そのバリエーションは無限大。
自分好みのパンを作れるのが福田パンの魅力です。
実際にお品書きを見てみると、その数の多さに圧倒されます。
でも、店員さんのおすすめの組み合わせや、人気の組み合わせも紹介してくれているので初めてでもとっつきやすいです。
前回は初めてだったので注文にかなり手間取りましたが、2回目の今回は慣れたものでささっと注文出来ました。
今回は、
- かぼちゃクリーム×牛乳クリーム
- あんバター
の菓子パン2つにしました。
写真では分かりづらいかもしれませんが、持つと手にずっしりと感じるボリューム。
だけど、パンはふっかふかでむっちむち。早く食べたい。
こいつらは夜食にします。
福田パンの次はもうひとつの岩手での目的。前回は時間がなくて食べられなかったので、初めての盛岡冷麺を食べに。
今回は駅の地下街にある、盛岡冷麺『寿々苑』にお邪魔しました。
人生初の盛岡冷麺。一体どんなものだろう。
麺はもちもちシコシコ。
スープは甘めだけど、その中に辛味が。ただ辛いわけじゃなくて旨味を伴う辛味で美味しいんです。
それから1番驚いたのが、りんごが入ってること!酢豚のパイナップルとか、料理に果物が入っているのは苦手なんだけども、これはさっぱりと食べられました!
これは暑い夏にピッタリ。
盛岡冷麺を食べた後は、同駅ビル内にある『さわや書店フェザン店』へ。
この『さわや書店フェザン店』は、あの文庫Xを生んだお店として有名なお店。
書店員の熱い思いを書いた手書きカバーで文庫本を包み、買うまで決して中を覗くことはできないというあの手法は、書店員として働いていた当時衝撃を受けました。
4年前、書店員時代に訪れたときはポップやレイアウトなどが見ていてワクワクしたのだけど、今回は何か少し雰囲気が変わった気が。。
それとも俺が変わっただけなのか?
盛岡駅18:15〜八戸駅20:05(IGRいわて銀河鉄道)
さて、ここから今日のゴールの新青森駅を目指します。
そして、実は前回書き忘れていたのですが、6日目からの旅の後半戦は青春18きっぷではなく、北海道・東日本パスを使用しています。
なので、ここからIGRいわて銀河鉄道を利用して、新青森駅に向かいます!
ちなみに『北海道・東日本パス』は『青春18きっぷ』とどう違うのかというと、
- 青春18きっぷ→全国のJRの鈍行列車に乗り放題
(期間内5日間 ※期間内であれば連続でなくてもOK。また5人×1日間などの利用もできる) - 北海道・東日本パス→JR北海道とJR東日本と『青い森鉄道』と『IGRいわて銀河鉄道』などの第3セクター路線にも乗れる。
(期間内5日間 ※5日間連続で使用しなければならない)
こういう感じ。
「え?全国のJRを使えないなら、青春18きっぷの方がいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、『青い森鉄道』と『IGRいわて銀河鉄道』などの第3セクター路線にも乗れるというのが実は結構便利。
過去に青森に行った時に初めて知ったのですが、JR線だけで青森へ行こうとすると、日本海側を通り、秋田を経由しなきゃいけなくて、時間がかなりかかるんですよね。
ちょっと大回りにぐるっと回る形になるんです。
これが実は地味に大変。
乗り換えやルートがかなり制限されて、ほぼ移動で時間を費やしてしまいます。
移動は移動で、それは楽しいのだけれど。ただ、街を見る時間も欲しい。
そこで旅の後半戦は盛岡での観光を楽しむ時間を取るために、第三セクターの『青い森鉄道』と『IGRいわて銀河鉄道』が利用できる、北海道・東日本パスを採用しました。(移動時間が約3時間くらい短縮)
ちなみに第三セクターとは、公的機関(例えば、地方自治体)と私的企業(例えば、地域の企業や既存の鉄道会社)が共同で出資や運営を行う鉄道事業を指します。この形態は、鉄道の維持や運営が経済的に困難となった地域や路線において、地域の公共交通を維持するための方法として採用されることが多いです。
ざっくり説明すると、
「ある町の大切な電車。でも、お金の問題で続けるのが大変。そこで、町のお偉いさんと地元の会社が『困ったときは協力しよう!』って手を組んで、半分ずつ負担して電車を走らせることに。これが第3セクター鉄道!町の人も電車がなくならなくてホッと一安心。」
って感じでしょうか。
今回乗る『青い森鉄道』『IGRいわて銀河鉄道』は東北新幹線の盛岡~新青森延伸時に、並行在来線であった東北本線が、JRから第三セクターとして分離されました。
ちなみに他にも智頭急行(兵庫県・岡山県・鳥取県)や肥薩おれんじ鉄道など、第3セクター鉄道は全国に40近くあるそう。
いつかこれらの第3セクター鉄道に乗る旅もしてみたいですねぇ。
あと、単純に乗ってみたかったんですよね。
銀河鉄道になぞらえて路線図も星座のようなデザイン。
ロゴとか車両とかも世界観があって可愛らしい。
八戸駅20:32〜青森駅22:05(いわて銀河鉄道→青い森鉄道)
盛岡を出発してから2時間。八戸駅に到着しました。
ここからはいわて銀河鉄道から青い森鉄道に乗り換えて、青森駅を目指します。
青森だから、青い森鉄道。そのままだけど、変に”ねぶた鉄道”とか”りんご鉄道”とか名付けられるよりはいいのかもしれない。シンプルイズベスト。
いわて銀河鉄道に引き続き、青を基調とした可愛らしい電車です。
ちなみに出発まで多少時間があったので、駅を散策。
何やら見覚えのあるものが、、
岩手で見かけたチャグチャグ馬っこ!と思いきや、八幡馬という青森は八戸の郷土玩具でした。
にしても、似ている。
青森駅22:19〜新青森駅22:24(JR奥羽本線)
盛岡駅を出発して、約4時間やっと青森駅まで来ました。
青森駅に初めて来たのは確か4年前の夏、ねぶた祭りを見に来た時。
その時は今回と違ってJR線で秋田経由で青森に来たんですけど、なんか当時と駅の雰囲気が違う。
4年も前なので、記憶違いかなあと思って駅の外に出てみたら、なんと当時と駅舎がガラッと変わってました。
再開発ということで駅周辺は囲われていましたが、綺麗で使いやすい新駅舎になっていました。
ちなみに4年前に僕が見た駅舎はこちら。
地元の人からしたら便利になるのはとても良いのだけど、少し寂しいような。
少し寂しさを感じながら、今日の一旦のゴール『新青森駅』に向かいます。
新青森駅に到着!
一応今日という日のゴール『新青森駅』に到着しました。
初上陸の新青森駅ですが、新幹線駅あるある(?)
新幹線が停まるために作られた新〇〇駅って大体周りに何もない(笑)
駅舎自体は立派なんだけどな。。
建物内は、ねぶたの展示があったり、りんごを模した可愛らしいモニュメントがあったり充実しているんですけどね。
ひとたび外に出ると、駅周辺に明るい建物などはほとんどなく、ただ闇が広がります。。
青函フェリー乗り場へ!
そして、今日はここからまたフェリー乗り場まで移動。ここが、おそらく今日明日が1番大変な行程。
寒くて暗くて人気のない道を一人で30分も歩くの寂しかったので、ツイッター(現X)でスペースやりながら歩きました。
が、深夜にいきなり始めたスペースなどに人が集まるわけもなく、ただただネットの虚空に一人喋りを垂れ流す30分間でした。
録音して配信するポッドキャストと違って、スペースって今誰が聴いているかが見られるので、誰も聴いていないのが分かったまま喋り続けるのって寂しいよね。それでも少し気が紛れました(笑)
寒く暗い闇の中を歩くこと、約30分。
ようやくフェリー乗り場を発見!
受付でチケットを購入して、いざフェリーの中へ!
フェリーの中のお客さんは僕を含めて数名ほど。
ここが今日の寝床。
いいじゃない。旅っぽいじゃない。
シャワーもちゃんとあります。
本日の宿はフェリーの中。
というわけで、7日目の今日は仙台から青森への移動でした。
北海道に渡る方法は色々考えたんですが、今回の旅の行程的に効率いいかなと思って、フェリーを使うことにしました。
移動距離的にはさほど多くはないですが、本州から北海道へ渡るというビッグイベントがあったので、少し気を張っていた1日だったかもしれません。
無事乗れてよかった。。
さて、これで寝たら朝には北海道に上陸!旅のゴールが見えてきました!
8日目はいよいよ北海道上陸。鉄道旅では訪れたことない未開の地!
どんな旅になるか楽しみです!