【鉄道で日本縦断1日目】青春18きっぷで最南端の鹿児島の枕崎から北海道の稚内まで行ってみた。【枕崎~八代】

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どうも。よざっちです。
2022年3月25日から4月8日までの2週間、ずっとやってみたかった『鉄道で日本を縦断する旅』をしてきました!
実は4年前にも20代最後の記念としてチャレンジしたのですが、お金と時間の都合で埼玉県は大宮駅で断念。

そんな前回の旅も踏まえて、今回は10日間南の始発駅鹿児島県「枕崎駅」から北の終着駅北海道「稚内駅」までの日本縦断旅行をしてきました。

記念すべき旅の初日。

この日は鹿児島のターミナル駅、鹿児島中央駅からのスタートです。

鹿児島中央駅

まずは、ここから始発電車に乗り本州で南の終着駅『枕崎駅』へ向かい、そこから北の終着駅『稚内駅』を目指して日本縦断旅行がスタートします。

4年前は、まさかの寝坊で電車の出発15分前に目が覚めるという大失態をしましたが、今回はバッチリ。
駅から徒歩1分の場所に宿を取り、20分前には駅に到着していました。

指宿枕崎線の象徴ともいえる「NANOHANA」

ここから指宿枕崎線に乗り、南の終着駅『枕崎駅』を目指します。

目次

鹿児島中央駅 04:47 〜 山川駅 06:02(指宿枕崎線)

鹿児島中央 04:47 → 山川 06:02

鹿児島中央駅から枕崎駅へ向かう際に、山川駅で一旦乗り換えがあります。

この山川駅は日本最南端の有人駅。

日本最南端の有人駅「山川駅」だけどこの時間は人がいませんでした。

山川駅の目の前はすぐ海なんですが、夜明け前の山川駅からの景色はそれは綺麗で、これからの旅の気分を盛り上げてくれます。

下り線ホームからの景色

乗り換えまでの時間に多少余裕があるため、ちょっとだけ景色を堪能。

枕崎駅に向かうため、反対ホームへと移ります。

車両は2両編成から1両編成へ。ここからまた2時間近く揺られて、枕崎駅へ向かいます。

山川駅 06:11 〜 枕崎駅 07:25 (指宿枕崎線)

山川 06:11 → 枕崎 07:25

ローカル線のしかも早朝のこの時間帯、乗客は少ないのかと思いきや、意外にも人の多い車内。

指宿枕崎線の沿線に学校があり、その通学の足として学生たちが大勢利用しているようで乗客はほぼ学生です。

学生以外は僕含めて数人。おそらく、この人らは皆僕と同じ18キッパーなんじゃなかろうか。

ところで、山川駅から枕崎駅までのこの区間はさまざまな景色が見られるので、乗っていてとても楽しい区間。

しばらく茂みの中を走るんですが、これが『電車に乗っている』というよりアトラクションみたいで、ちょっとワクワクするんですよね。

枝が窓に当たるんですが、そのたびに「ピシッピシッ」と聞こえてくるのがとても良い。なんだかジャングルを冒険しているような気分になります。

そして、その茂みを抜けると、今度は一気に視界がひらけて一面に畑が広がります。

遠くにはヤシの木があったり、沖縄とは違った南国感が漂う風景が。

でも沿線に沖縄のような建物を一部見かけたりして沖縄との共通点を感じたり。

とにかく見ていて飽きません。

そして、前面には何とも見事に佇む”薩摩富士”こと開聞岳。

凄い迫力なのだけど、窓ガラス越し&その窓ガラスも古く汚れているため、なかなか景色の素晴らしさが伝えられないのが悔しい。

実際に見ると、同じ南国でも我が地元沖縄とは違ったその景色には圧倒されます。

特に”薩摩富士”と呼ばれる開聞岳の雄大さは、これを見るためだけにまたここに来たいと思うほど。

フリー素材ですが、こんな感じ。

青春18きっぷは在来線の乗り放題なので降りてもいいのですが、まだ旅は始まったばかり。

先は長いので降りたい気持ちをグッと堪えて、枕崎駅を目指します。

今度は鹿児島のローカル線に乗るためだけに、また来たい。

また途中には日本最南端の西大山駅も。

日本最南端の駅「西大山駅」

一番端っこの駅は枕崎駅なのですが、地理的に最南端は実は西大山駅なんです。

停車時間は30秒程度なので、今回は駅名の看板を撮影するだけタイムアップ。

ここもいつか降りてみたい駅のひとつ。

南の始発・終着駅『枕崎駅』に到着

鹿児島中央駅を出発して、約3時間。ついに南の終着駅『枕崎駅』に到着。

枕崎駅

鹿児島の枕崎は鰹で有名な港町。
スーパーに並んでいる鰹節の原産地を見ると、”鹿児島県枕崎産”のものもたくさんあります。ぜひ機会があったら見てほしい。

鰹が有名なだけあって駅にも鰹が。

鰹のオブジェ

駅舎自体はレトロ感のある無人駅です。

枕崎駅の駅舎
駅舎の中はこんな感じ

そして、ありました。南の始発・終着駅『枕崎駅』の看板。

ここから約3100km先に、今回の旅のゴール北の終着駅『稚内駅』があります。

今自分がいる鹿児島と、3100kmも遠く離れている北海道が1本の線路でずっと繋がっている。

そう思うと、なんだかワクワクしてきます。

車止め

自分の日常が線路一本で、遠くの誰かの日常と繋がっていることを想像すると素敵ですよね。

我が地元沖縄は島だから、どうしても海を越えないと他府県に行けないので、とても魅力的に感じます。

さて、ここからが旅の本当のスタート。

ここ鹿児島の始発駅『枕崎駅』から、北海道の終着駅『稚内駅』を目指します。

そして今日1日目のゴールは、熊本県の八代駅。

行けるかどうか正直心配しかないけど、とりあえず行ってみようと思います。

それでは、日本縦断旅行スタート。

行ってきます。

枕崎駅 07:35 〜 指宿駅 08:54 (指宿枕崎線)

枕崎 07:35 → 指宿 08:54

まずは枕崎駅から今朝出発した鹿児島中央駅を目指します。

来た時は打って変わって、車内は人が数人ちらほらといる程度。

ほとんどが行きの列車にも乗っていた人たちなので、やはりおそらく18キッパー。

来た道を戻るだけなので退屈かと思いきや、進行方向が違うと見える景色も変わってくるから、一度で二度楽しい。

そして、今回最初の下車駅は『指宿駅』

言わずと知れた、砂蒸しの郷です。

指宿駅
駅前に高く伸びる椰子の木
駅前には足湯があります。

前回の旅では、勝手がわからず素通りして悔しい思いをしましたが、今回はしっかりと旅の行程に組み込みましたよ。ええ。

指宿駅から路線バスで10分ほど行ったところにある、砂蒸し会館「砂楽」

指宿温泉 砂むし会館 砂楽
http://sa-raku.sakura.ne.jp/

受付で1500円を払って、いざ人生初の砂蒸し風呂へ。

写真奥にみえる海岸の砂浜に立てられた、葭簀の屋根を架けただけの小屋で寝っ転がり、温かい砂をこんもりかけられます。

(ドラマや漫画で山に埋められる〇体の視点って、きっとこんな感じなんだろうか。)

と、不謹慎な妄想していたら、準備完了。

結構しっかり砂をかけられました。でも頑張れば身動きがとれる程度の量でひと安心。

程良くずっしりとした砂の重み、少しザラついた砂の質感、そして中からじんわりと温めてくれる砂の温度が心地いい。

個人的には、冬の寒い日の朝のお布団の中と同じレベルの心地よさです。

写真撮影がNGだったので、イメージです。

温かい砂蒸し風呂で体をじんわりと温められながら、聞こえてくる心地良い波の音。ああ、いい。
もう、ここで旅終わりでいい。

まぁ実際そんなわけにはいかないので10分くらいで出ましたが、体は汗だく。

でも、サラサラとしていてすっきり。心なしか、頭の中もクリアになった気がします。

目の前の海も綺麗で気持ちいい。

その後、屋内の温泉でゆっくりと。砂蒸し風呂と屋内温泉が楽しめるとは贅沢。旅の序盤からもう文句なし。大満足です。

ただ、ひとつだけ驚いたのは、脱衣場から砂浜までの間を下着無しの浴衣姿で移動すること。

全裸に浴衣1枚軽く羽織っただけの状態で外を歩くんですよ。
急な海風に吹かれて露出狂みたいになったらどうしよう、とヒヤヒヤしました。

指宿駅 11:06 〜 鹿児島中央駅 12:18 (指宿枕崎線)

指宿 11:06 → 鹿児島中央 12:18

正午過ぎに、やっと今朝出発した鹿児島中央駅に戻ってきました。

気づけば朝から何も食べていなかったので、駅ナカでお昼に鹿児島のご当地グルメ鶏飯(けいはん)を。

美味しいお出汁に、たくさんがいいアクセントになって美味しい。
鹿児島に来たら、ぜひ食べてみてほしいご当地グルメのひとつ。

鶏飯

みやま本舗 鹿児島中央駅店
https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46005809/

鹿児島中央駅は九州新幹線の終着駅。

駅周辺にはショッピングモールや土産物屋、さらには映画館、観覧車などもあります。

駅だけでも買い物やグルメ、エンタメも楽しめる大きな駅。

ちょっと行けば鹿児島最大の繁華街「天文館」もあります。

前日に鹿児島入りした時に、あちこち観光して回りましたが、楽しかった。

街中にこんな感じで銅像と歴史の説明のキャプションがいくつもありました。

腹ごしらえも済んで、ここから今日のゴールの熊本県の八代駅を目指すのですが、選ぶルートは3つあります。

ざっくりとした地図で申し訳ない。
  1. 肥薩線
    これまで主流だった、山の中を中央突破するルート。
    日本三大車窓の一つと呼ばれる『矢岳越え』特急『しんぺい・いさぶろう号』に乗れたり、めちゃくちゃ楽しい。
  2. 日豊本線
    九州の右側を宮崎経由でぐるっと通るルート。
    特急列車の方が本数多いため、普通列車での移動は結構厳しい。
    ※参考ブログ:絶対に18きっぷで越えてはいけない県境がありました。[熊本→鹿児島中央]|Pass-cass
  3. 肥薩おれんじ鉄道線(第3セクター)
    九州の左側を通るルート。
    第3セクターのため、JRの青春18きっぷは対象外。

今までなら迷わず肥薩線一択だったのですが、数年前の災害により肥薩線は現在不通となってしまいました。

そのため、今回は③の肥薩おれんじ鉄道を選択。初めて乗る路線なのでそれはそれで楽しみではあるんですが、肥薩線が通れないのは残念。

肥薩線には魅力的な駅やスポットがたくさんあって、中でも日本三大車窓の一つ『矢岳越え』は前回悪天候のため、見られませんでした。

今回こそはリベンジを、と思ったんですが、こればかり仕方ない。ううう。

また、肥薩線に乗り換える隼人駅までの途中、車窓から桜島が見える区間があるのですが、こちらも前回は悪天候のため見られず。そのため、前日に桜島見てきました。

いやー存在感がすごいです。いつか船で渡って行ってみたい。

にしても、北海道の函館本線の一部廃線などローカル線の、特に利用者の少ない山中を走る路線などは年々廃線になっていっているので、肥薩線はそうならないことを願うばかりです。

お願い。一度でいいから矢岳越えを見せて!

鹿児島中央駅 13:26 〜 川内駅 14:15 (鹿児島本線)
〜 八代駅 16:55(肥薩おれんじ鉄道)

鹿児島中央 13:26 → 川内 14:15 → 八代 16:55

肥薩おれんじ鉄道の終着・始発駅の「川内駅」

JRで川内駅に向かい、ここから肥薩おれんじ鉄道へと乗り換えます。

初めての肥薩おれんじ鉄道。

おれんじ鉄道と言うだけあって、車両もオレンジで可愛い。

柑橘系を思わせるカラーリング

この肥薩おれんじ鉄道は、八代海(不知火海)や天草灘(東シナ海)と呼ばれる、九州の西海岸沿いを走ります。

空がだんだんと曇ってきたため、思ってたような景色じゃなかったけど、それでも海沿いを走る路線は気持ちいい。

途中、観光列車「おれんじ食堂」とすれ違いました。(写真が撮れなかったので、インスタの投稿を)

この列車はその名の通り、車内で食事が楽しめる食堂列車。

https://www.hs-orange.com/kankou/common/images/kankou/annai03.jpgより出典

この景色を見ながらの食事はさぞかしいいだろうなぁ。今度機会があったら乗ってみたい。

今日のゴール熊本県八代駅に到着。

鹿児島中央駅から約4時間の移動を経て、ついに1日目のゴール「八代駅」に到着しました。

肥薩おれんじ鉄道「八代駅」

八代駅といえば、駅前にある製紙工場。

JR側の駅舎は新しくなってました。
4年前に来た時のJR八代駅舎。

前回訪れた時にも驚きましたが、駅の目の前にそびえ立つ複数の煙突と工場、常にもくもくと煙を吐くその光景は、何度見ても迫力があります。

しかし、4年前に訪れた際には独特の匂いがあったのですが、今回はそこまで感じませんでした。この数年で環境が改善されたんでしょうか。

にしても、やはりすごい。

不謹慎かもしれないけど、観光客の僕からするとこの光景はなんか

漫画とかに出てきそうな雰囲気で凄い

とか思ってしまうのだけど、八代市の住民からするとこの状態はどうなのだろう。いつか聞いてみたい。

本日の宿は『セレクトロイヤル八代』

というわけで、1日目は鹿児島県枕崎駅から熊本県八代駅までの移動でした。

1日目

移動駅:鹿児島中央駅〜枕崎駅〜八代駅
移動時間:約12時間

本来なら博多か小倉くらいまでは行けたと思うのですが、八代に行きたい場所があったので今日はここをゴールとしました。

が、それはまた別の話。

今日の宿は、駅からバスで10分ほど行った場所にある『セレクトロイヤル八代』

セレクトロイヤル八代
宿泊代:2,460

少し古めのホテルでしたが、部屋も綺麗だし窓から八代の街並みが見られていい感じでした。

やはり奥に見える煙突の存在感がすごい。

アーケード街がすぐそばにあって、部屋も立地もとてもいいホテルだったので、ぜひおすすめ。

おまけ

八代でもう一泊することになったので、翌日肥薩おれんじ鉄道で日奈久温泉に行ってきました。

海辺の鄙びた温泉街で、木造建築の旅館も多く、風情があってとても良かったです。500円で温泉も堪能しました。

あと、個人的に駅舎がレトロでめちゃくちゃ雰囲気があって良きでした。

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