20代最後の冒険。青春18きっぷで日本縦断前半戦:1日目【枕崎~博多】




前日までの旅はこちら。

記念すべき日本縦断列車旅の1日目。

今日の1発目の電車は指宿枕崎線山川行きの始発。発車時刻は4時51分。

だけど、この日俺が目を覚ましたのは4時33分でした。

あ、やべぇ終わった。

 

早めに起きてゆっくり準備するつもりが、目を覚まして時計を見ると、まさかの発車17分前。

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ああ、おわった。もうせっかくここまで来たのにいきなりゲームオーバーだよ。

でも、運が良い事に今日の宿は駅まで徒歩5分。頑張れば間に合うんじゃね?

2分前に着くとして、あと15分はある。走って改札まで行くとしてここから3分。

じゃあ残り12分で準備すれば、行ける。

40秒で支度したパズーに比べれば、12分なんて楽勝じゃないか。

よし。諦めるなら、とりあえず頑張ってから諦めよう。

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そう思い、寝起きのまま、すぐに猛ダッシュで準備。

ちなみにこの間、5秒。人間、焦ってる時は頭が回るもんですな(笑)

しかし、いつもはキチンと荷物を整理してから寝る俺なのに、この日に限って何もせず寝てしまったらしく、脱いだ服とか路線図とかがあちこちに散らかしっぱなし。

あー、昨日の俺のバカ!

心の中で叫びながら、とりあえず手あたり次第バッグに詰める、詰める詰める

服を着替える時間もなく、とにかく荷物を詰めて時計を見ると4時43分。

 

イケる。

 

他のお客さんを起こさないようにそーーっと忍び足でゲストハウスを出ると、駅まで猛ダッシュした。

まだ暗い鹿児島の街を走り抜け、駅の階段を1段飛ばしに駆けあがって改札へ。

急いで駅員さんに青春18切符にスタンプを捺してもらい、中に入る。電光掲示板を見ると、

4時48分。電車はまだ行ってない!よかった、何とか間に合った。

しかし寝起きで全速力ダッシュはキツイ。3日後には30歳だぞ、俺。

ただ油断は禁物。ここまで来て電車に乗れなかった時の精神的ダメージは計り知れない。

走りはしないものの早歩きで、駅のホームへ。

これがこの旅で最初に乗る電車。少し息を整えて、電車に乗り込みました。

そんなこんなで、いきなりピンチだった1日目。この日は南の始発・終着駅である「枕崎駅」から福岡の「博多駅」までの列車旅。

総移動距離485km、総移動時間19時間の大移動日でした。

 

音声はこちら。




鹿児島中央駅~山川駅(指宿枕崎線)

4:51発 鹿児島中央駅(鹿児島県)

6:03着 山川駅(鹿児島県)

なんとか乗れた山川行きの指宿枕崎線の電車。

車内はもちろん、がらんがらん。

でも俺以外にも数名ちらほら。同じ18キッパーだろうか。

さすがにこんな時間だから外は真っ暗。

乗ってくる人もおらず、ただひたすら暗闇の中を進む電車。

そして、最初の乗換駅の「山川駅」へ。

ここに着く頃にはだんだんと空が明るくなり始めて、外の景色も見えるようになっていました。

初の乗り換え「山川駅」

この旅で初の乗り換え。山川駅。

この山川駅、なんと目の前に海を臨む絶好のロケーション。

乗り換え時間が10分ほどあるので、ダッシュで駅の外へ。

しかも、ちょうど夜が明けてくる時間帯。

雲のすきまからもれる陽の光が、海に反射してキレイ。

ああ、諦めずに走って電車に乗ってよかった。気持ちのいい景色にニヤニヤが止まらない。

ちなみにここ「山川駅」は日本最南端の有人駅らしく、立派な看板が立っていました。

だけど、朝が早いからか改札に駅員さんはおらず無人。へいへい、日本最南端の有人駅はどうしたよ(笑)

ここで今回の旅のスタート地点の枕崎行きの電車に乗り換える。ここまで乗ってきた電車よりさらに車両の少ない1両編成。

ここまでは乗客が少なかったけど、この駅でどっと人が増えました。主に学生。

これから学校かな?

山川駅~枕崎駅(指宿枕崎線)

6:13発 山川駅(鹿児島県)

7:18着 枕崎駅(鹿児島県)

これくらいの時間になってくると、外の景色がハッキリとみえてくる。

車体にパチンパチンと枝や草木が当たるほど、うっそう茂った草むらを走る電車。

草むらを抜けると、今度は広大な畑とその向こうに見える山と海。

田舎ではあるんだけど、どこか地元沖縄に似たようなものを感じる南国の感じがいい。

そして、電車は途中、JR日本最南端の「西大山駅」へ。

実は南の始発・終着駅は「枕崎駅」だけど、位置的に日本最南端にある駅はそれより数駅前の「西大山駅」なのです。

この駅をきっかけに、いっぱいいた乗客はどんどん降りはじめ、枕崎に到着する頃には乗っていたのは鹿児島中央駅でも見た数名だけに。

あなたたち、やっぱり18キッパーだったんだね。心の中で勝手な仲間意識をもちつつ、終点枕崎駅へ。

南の始発・終着駅「枕崎駅」に到着。

ついに南の始発・終着駅の枕崎駅に到着。

すごい。写真でしか見たことない場所に、俺今いるよ!

ちゃんと最南端の始発・終着駅っていう立て看板もある。

南と北の始発で友好都市締結してる枕崎と稚内。

俺はここから北海道の稚内を目指すわけだけど、稚内まで3099.5㎞かあ。遠いなぁ。

そして、こんなことを言ったら枕崎の人に怒られるから、こっそり言うけど、

思ってたよりちゃんとしてた駅でした。

てっきり最南端だから辺境の地というか、草むらにポツンと駅舎があるみたいのを想像していたけど、実際には駅前には空いてないけど商店や温泉もあって、ちゃんとした駅。

駅前にはカツオのオブジェみたいなのもあったから、もしかして有名なんだろうか?もし機会があれば、今度はゆっくり食べに来てみたい。

 

 

日本縦断スタート!枕崎駅~指宿駅(指宿枕崎線)

7:38発 枕崎駅(鹿児島県)

8:48着 指宿駅(鹿児島県)

ひとしきり写真を撮ったら、ここまで乗ってきた電車の中へ。

車内の顔ぶれは、18キッパーの仲間(と勝手に思っている)数名と新たに学生1人が加わった。

ここから俺の20代最後の冒険、日本縦断旅行の前半戦が始まる。

1日目の今日はここから高校時代の友人が待つ福岡県の博多駅を目指します。

指宿駅~鹿児島中央駅(指宿枕崎線)

9:01発 指宿駅(鹿児島県)

10:19着 鹿児島中央駅(鹿児島県)

今度の乗り換え駅は指宿駅。

砂蒸し温泉が有名なところで、稚内から南下してきた先駆者たちはここで砂蒸しを楽しんでるのをよくブログで見かける。

砂蒸しってどんななんだろう。ものすごい興味はあるけど、旅ははじまったばかり。

ここから先は1つでも乗り換えを間違えると、目的地の博多まではたどり着けない修羅の道。泣く泣くスルー。

出発から約6時間かけて今日出発した鹿児島中央駅へ。

鹿児島中央駅~隼人駅(日豊本線)

10:35発 鹿児島中央駅(鹿児島県)

11:19着 隼人駅(鹿児島県)

始発で出発した鹿児島中央駅に枕崎を折り返して、帰ってきました。

ここから先は走ったことのない未知の路線。楽しみ。少し乗り換えの時間に余裕があったので、駅構内をぶらぶら。

俺が乗る電車ではないけど、なんかカッコイイ車両がいくつか並んでいました。

これなんて言う電車だろう。黒い車体がカッコいい。

そんなこんなしているうちに、出発の時間に。

ここからは日豊本線に乗って、隼人駅へ。

途中、鹿児島駅~竜ヶ水駅間で窓いっぱいに桜島を見られる区間があって、鹿児島ではこの景色を見るのが楽しみのひとつでした。

だけど、あいにく霧で全体は見えず、おぼろげながら桜島の輪郭だけがぼんやり。

晴れたらこんな風に見られるらしい。無念。。

隼人駅(鹿児島県)

鹿児島中央駅を出てから、約40分くらいで次の乗り換えの隼人駅に到着。

ここで九州大陸を抜けるための最善ルートの山間部を走る路線、肥薩線に乗り換えるために初めて1時間40分と長めの待ち時間。

勝手なイメージだけど、別の路線が乗り入れしている駅の周辺には何かしらお店があるだろうと、勝手なイメージだけど思ってた。

しかし、そんな勝手なイメージはあっという間に打ち砕かれました。

 

この駅、周りに何もない。

大事な事だからもう一度言うけど、

何もない。

地元の人向けの個人商店が1件あるだけどで、カフェ・喫茶店、コンビニの類のものが何もない。失礼を承知で言うけど、何もない。

駅の待合室にいても暇すぎるし、どうしようかと悩んでいると、ふと旅好きの友達の言葉を思い出した。

 

「旅の時は地元のスーパーに行くと楽しいよ」

 

その友達曰く、よそ者向けに整備された観光地よりも、地元の人が使うスーパーとかの方が地元ならではの食べ物や、地元の雰囲気があって楽しいらしい。

その言葉を思い出して、数分駅周辺を散策すると幸運なことにスーパーを発見。

A-COOP。これは期待できる。

中に入ってみると確かにいろんな発見があって面白い!見たことない食べ物だったり、並んでる商品のラインナップに個性があったり色々な発見がありました。

特に面白かったのが、この2つ。

葉付き玉ねぎ。

「不精していたら、こんなに伸びちゃった♡」風ではなく「この姿が当たり前ですけどなにか?」的な感じで普通に売っていたからビックリ。

駅前の商店でも普通に売っているのを見たから、多分鹿児島では当たり前の光景なんだろうね。

というか、玉ねぎってほっといたら、こんなに伸びるの?そしてどんな料理に使うんだろう。聞いてみればよかった。

そして、お次はこれ。

がね。それは一体どんな食べ物なんだがね。

見たところ、揚げものっぽいけど何を揚げてるかまでは分からない。

腹も減ったし、安かったので1個買ってみる事に。

食べてみると、サツマイモ入りのかき揚げであることが分かった。さつまいもの優しい甘さに、他の野菜と衣のちょっと塩気のきいた味が絶妙にマッチしてる。

なにこれ、美味い。

調べてみると、かき揚げが「かに」に見えることから「かに」と呼ばれ、それが訛って「がね」になったとのこと。なるほど。

結構好きな味。もう一個買っておけばよかったな。

かごしまの郷土料理「がね」|どんどん鹿児島

隼人駅~吉松駅(肥薩線)

12:56発 隼人駅(鹿児島県)

13:57着 吉松駅(鹿児島県)

長いかと思いきや、スーパーを眺めていたらあっという間に待ち時間が過ぎた。

よし、これから同じようなことがあったら、この作戦で行こう。そう決めて次の電車に乗り込みます。

ここからしばらくはずっと山の中を走る。

途中、坂本龍馬が日本最初の新婚旅行で訪れた霧島温泉があった。

こうして旅してみるまで知らなかったけど、鹿児島には結構温泉が多い。

そんな鹿児島に来ているのに、俺が温泉に入ったのは昨日の空港の足湯のみ。ちょっと疲れてきたので、温泉入りたい。

列車旅している人でも温泉に入れる温泉列車とかどこか作ってくれませんか。

吉松駅(鹿児島県)

次に到着したのが吉松駅。

枕崎を出てから6時間くらい経っているけど、まだ鹿児島県内。

なかなか鹿児島が抜けられない。

なんだかシュールな駅員のキャラクターが客をお出迎え。

さて、ここでも1時間弱、乗り換え待ちがある。さっき身に付けた地元のスーパー散策で暇をつぶそうではないか!

そう思って改札を出た俺。

なんもねぇ!

ああ、思わず口をついて出てしまった。失礼。

残念ながら、さっきの隼人駅よりド田舎のどかな駅だった。

正直ホームに降りた瞬間からねぇ、嫌な予感はしてたんだよ。あ、なんかこれはマズそうって。

まさかここまでとは。

でも、せっかくなんで駅前をちょっと歩いてみようとぶらぶらしてると温泉を発見!

おお!さっきの俺の願いが通じたのが温泉がある。幸い時間もあるし、ここでゆっくり湯につかり英気を養おうではないか。

そう思って、温泉の前まで行くと、

定休日。まさかの定休日。

今日は3月20日。

よりによって、月に2回しかない定休日にぶつかるとはついてない。

しかし、この状況どっかで見たことある。あれ?デジャブ?と思い、記憶をたどってみるとあった。これだ。

青春18きっぷでの日本縦断の参考にと読んでいたネット記事の状況とまったく同じ。そんな奇跡いらないのに。

だけど、この記事では21日の午前中で奇跡的に開いていたが、あいにく今は20日の昼過ぎ。

半休ではなくて、全休なので奇跡は起こらなかった。残念。。

 

しかし、温泉は無理だったけどラッキーな事に駅舎の真横に観光SL会館という土産屋さんが発見。

ここではSLが展示されているのだけど、中ではお食事もできるらしく地元で有名な湧水プリンというのをいただいた。

美味い。疲れた体に甘いものはしみわたる。ここで地元のおじいちゃんおばあちゃんの楽し気な会話を聴きながら次の電車を待った。

なんか地元の空気に溶け込んでるみたいでいいな。

 

次ページ>>観光列車しんぺい・いさぶろう号に乗って、熊本へ!

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