現在、上野の森美術館で開催中の[世界を変えた書物]展。
金沢工業大学が所蔵している希少本の数々が展示されている、この展示では人類の歴史を変えた偉人たちの叡智に触れる事が出来ます。
と、書くと、とっつきにくそうですが、全くそういうものに興味がなくても楽しめるアート展です。
入場無料なので、もし少しでも興味があれば行ってみてください!楽しいですよ!
上野の森美術館で開催中の[世界を変えた書物]展がめちゃくちゃ素敵。
とある方のツイートでその存在を知って行ってきた[世界を変えた書物]展。
これが想像以上に面白かった。
メモ魔で、ストレングスファインダーの1位に着想がくる自分としては脳の色んな部分が刺激されまくりでした。
上野の森美術館でやってる[世界を変えた書物]展、面白かった!
数百年前の書物と出会えるだけでもドラマがあるのに、アインシュタインやニュートンなどの偉大なる先人たちの思考・知識の片鱗に触れることができるのは着想持ちとしてはたまらない!
入場無料で24日までやってるので興味ある方は是非! pic.twitter.com/CjwkeXeOcc
— ざってぃ@てみたーず。 (@temitarz) 2018年9月10日
まるで本の世界に入り込むような入口のアーチを抜けると、
見上げるほど高い書棚にぎっしりとつまった本の数々。
入口入ってすぐの本棚の部屋はまるで映画ハリーポッターに出てくるような雰囲気でワクワク。
アートとしてとても魅力的な空間です。
ですが、そういった展示空間の演出以上にすごいのがこの展示の主役でもある希少本たち。
建築学、天文学、物理学などのジャンルの世界を変えた書物たちが所せましと並んでいます。
その著者たちは、そういった分野に疎い俺でも知ってる、小学校に習ったような偉人ばかり。
数百年前に刊行されたアインシュタイン、ニュートン、ガリレオガリレイなど偉大なる科学者・哲学者・研究者たちの書物、
しかも初版本に触れられることはそれだけでドラマがあります。
しかも、それだけでなく世界の歴史を変えたその叡智、その思考のかけらに触れられるというのは中々出来ない体験でした。
それにアートとして見ても美しいものが多いのも驚きました。
優れた学術書というのは、文字が分からなくてもイラストなどで読み手になんとなく伝わるし、それに内容が分からなくても、そこには一種の美しさがあるんだなぁと感じました。
展示室の外には、関連グッズなどを販売しているんですが、天体図だったり建築のデッサンなどがそのままTシャツやノートにプリントされてるだけなのに、ものすごいオシャレでした。
前2RT:上野の森美術館で9/24まで開催の「世界を変えた書物」展、グッズも力を入れています。ただしカード使えないので現金必須。京都・岡重の大判風呂敷は1枚5千円。コロンナ「ポリュフィルス狂恋夢」、ケプラー「世界の調和」のビニール傘は個人的にイチ押し。写真:小学館写真室 藤岡雅樹 pic.twitter.com/EMdw4XoOYv
— 橋本麻里 (@hashimoto_tokyo) 2018年9月8日
メモ魔、手帳好き、アート好き、着想もち、は多分めちゃくちゃ楽しいと思うので、ぜひ行ってみる事をお勧めします。
入場無料で、しかも写真撮影OK(フラッシュ禁止)なんて中々ないチャンスだから少しでも興味があれば上野の森美術館へGO!
より詳しく展示の概要を知りたい人はこちらのレポート記事がオススメです。
中二病は今すぐ行くべし![世界を変えた書物]展がやばすぎる!!|いまトピ!
そして、この記事では自分が気になった書物の写真の記録とそれを見て思ったことをまとめてみる事にします。
世界を変えるような発見をした人たちは他分野に精通している。
いくつもの「世界を変えた書物」と、その説明が書かれたパネルを見ながら思ったのは、やはり偉大な発見をした研究者というのは他分野に精通しているんだなということ。
哲学を修めながら、天文学に造詣が深かったり、有名な文豪が文学以外の学術的なことに詳しかったり。
こちらは、文豪として名高いゲーテが「色彩について」書いた本。
現代の色相関チャートのような図で色同士の関係をまとめていて、それだけでもすごいのですが、その表がアートのように見ていて気持ちいい。
こちらは天体に関する書物なのですが、左側のページにあるのは五線譜。
天体と音階をどう結び付けているのかは、文字が読めないので分からないけど、その発想に衝撃を受けました。
緻密な計算が必要な建築や物理、工学にも文学や絵画の芸術性が役に立つのだろうし、
逆に文学や絵画などの芸術の分野にも論理的な思考が必要だったりするのかもしれませんね。
自分の専業だけでなく、色んなジャンルに触れることも大事な事なんだなと思いました。
気になった書物たちの写真まとめ
あのアインシュタインの自筆研究ノート。
数式が書かれていて何を意味するかは分かりませんが、あの天才の脳の中をのぞき見しているような気分になりました。
あの文豪ゲーテの色彩論。文学だけでなく、こんなことも学んでいたんですね。
ってか右のページの挿絵うま。
天体に関する書物なのだけど、隣に五線譜が書かれているのに衝撃を受けました。
天体と音楽を結びつける、その発想に脱帽。
あのライト兄弟の飛行機の土台になったのが、航空工学のパイオニアの1人「リリエンタール」
グライダーで飛ぶために鳥の飛行を研究しているのですが、その図解がとてもきれい。
そして、一部訳されていた文がめちゃくちゃカッコ良かった。
全ての飛行は空気抵抗を作り出すことに基づいているが、
全ての飛行エネルギーは空気抵抗の克服から得られるのだ。
こちらは偉人たちの書いた書物というより、科学者の調査書。
ネガティブな意味で”世界を変えた書物”であることは間違いないと思うけど、
この調査書をまとめている時、書いた人はどういう思いだったんだろうか。
司馬遼太郎も参考にしたという、要塞都市の攻城と防御に関する書物。
ページ上の方に描かれる要塞がカッコイイ。
電話の生みの親、ベルの自筆書簡。
はい、ただのミーハー心で撮影しました。
蒸留法に関する説明をイラストで表しているのだけど、それがなんだか絵本みたいでちょっとかわいい。
説明がなければ、絵本だと勘違いしたくらい。
自ら望遠鏡をつくり、天体観測をしたガリレオ・ガリレイの天体の観測結果をまとめた書物。
これだけ綺麗な天体の図解が出版された当時の衝撃ってすごかったんだろうな。
レントゲンの名前の由来にもなったヴィルヘルム・コンラット・レントゲン。
生きている人間の中がどうなっているのかをフィルムに映し出した初のX線写真。