最初に言っておきますが、この記事はネタバレは一切していません。
最近、一部の心ない連中のせいで収録内容のネタバレがひどく、今回から入場の際に誓約書を書くことを義務付けられることに。
もしネタバレをしてしまった場合、法的措置や今後の収録に参加できないということで、前回前々回の件でかなり厳しくしたようです。
あらぬ疑いをかけられるのもイヤなので、今回収録を観に行ったこと自体に触れるのもはばかれるんだけども、でも人生で初めてMCバトルを観に行ったので、どうしても書きたい!
ということで絶対ネタバレにならないよう細心の注意を払った上で、観覧に行った感想を書くことにしました。
(2017年10月10日追記)
参加した観覧回の放送が終了したので、多少観覧した時の感想も詳しく書き加えたいと思います。
観に行くまでの緊張がヤバイ。
フリースタイルダンジョンの観覧の当選メールが届いたのは約10日前。
他にも当選した人のツイートとかを見てると、観覧の当選メール収録の10日前くらいから届き始めるみたい。
前回落ちてたので、今回も落ちるかもなぁと思いながらも、募集してたのでとりあえず応募したらなんと当選!
うっかり仕事を入れてしまってたので、慌ててスケジュール調整して何とか行けることに!
当たったときはそれはもうめちゃくちゃ嬉しかったんですけど、同時に不安もあったんですよ。
それは1人で行っても大丈夫なのか?という…
いくら地上波で放送している人気番組といえど、やっぱりHIPHOPの現場にいるような人は怖い人らなんではないかというどうしても拭えないイメージがあるじゃない。
こちとら毎週火曜の深夜に放送を楽しみにしてるだけの書店員。
HIPHOPのライブになんか行ったことがないわけです。
周りがヤカラやパリピばっかだったらどうしよう。((((;゚Д゚)))))))
そんな弱肉強食の世界にド文系でインドアの僕が行って大丈夫なのか!?
そんな不安を抱えながら会場となる新木場STUDIO COASTに向かいました。
[blogcard url=”http://www.studio-coast.com/access/”]
初めての新木場STUDIO COAST
通り過ぎたことはあっても降りたことはない新木場駅。
新木場STUDIO COASTまでの道のりは割とわかりやすくて、駅を出て正面に見える橋を渡ったら左手に見えてきます。
時間にして約5~6分くらい。
テレビで毎週見ていた憧れの場所についに目の前に!
新木場STUDIO COAST!
余裕をもって1時間くらい前に到着したんですが、すでにたくさんの人が。
予想通り、イケイケなお兄さんお姉さん方はもちろん多いんだけど、意外とサラリーマンのお父さんや清楚で大人しめのお姉さんなんかもいるではないか!
僕を含め、普通に生きてたらこの世界に縁がなさそうな人種がそこここに!
ここまで市民権を得たのね、MCバトルって。すごい。
そして同時にこんな世界もあると教えてくれたこの番組にあらためて感謝。
ちなみに今回1人で行きましたが、普通に楽しめたし、周りに1人の方も結構いました。
整理番号順に入場していくので、自分の番号が呼ばれるのをひたすらに待ちます。
最終的に1時間くらい待ったところでやっと入場できました。
すでにこの時点でトータル2時間待っているので待ち疲れでもうクタクタでした。
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荷物は有料ロッカーに置けます。
持ってきた荷物は会場の外と中にあるロッカーに入れられます。
ですが、数が限られているので減らせるなら出発前に荷物は出来る限り減らしておきたいところです。
生で観るMCバトルは想像以上に熱い!
会場に入って程なくして前説がスタート。
ふむふむ。放送には映らないけど、前説とかはやっぱあるのね。
フリースタイルダンジョンネタで笑いをとりながら、注意事項を簡単に説明。そして、収録がスタート!
zeebraさんをはじめとするテレビの中でしか見たことない面々がステージへ!
それまでの疲れは吹っ飛びました。
現場はものすごく熱かったぞ!うぇいよー!
TVで見ていた光景が目の前に!
でもその熱量はTVで観るのとは大違い!
放送には乗っからない部分が見られるのは新鮮だし、何よりバトルが本当に魂のぶつかり合い!
観ていて、鳥肌が立ちまくり!もう理屈じゃないんです!カッコいい!
同じ男として本当に尊敬しまくりです。
HIPHOPに限った話ではないけど、生き様を見せてもらった感じ。
ちょうど見に行く前にこの本を読んでいたので、さらにラッパーのカッコよさにしびれました。
ダースさんの書いたMCバトル史から読み解く 日本語ラップ入門はバトル見に行く前にぜひ読んでおくべし。
初めてのバトル観戦がより楽しくなります。
現場に行って感じたこと
字幕があるとないでは大違い。
さて、ここからは現場に行って感じたテレビとの差を。
まずはラップの聞き取りやすさ。
テレビでは字幕があるから、アンサーがしっかり返せてるかとか、韻を踏めてるかとか、そういったテクニカルな面を純粋に楽しめるじゃないですか。
けど、実際現場で聞くと、そのラップの聴きやすさはラッパーによって大きく差があるんですよ。
もちろん滑舌が悪いわけではないけど、よほどクリアじゃないと全部は聞き取れない。
特に早いラップだと、ちょっとでもノイズがあると言葉の処理が追いつかない。
やっぱいろいろ言われてるように字幕の有り無しって結構デカいのよね。
テレビ観ていて納得いかなかったところはこういうのも影響があるのかな?と思ったり。
実際見てみて、現場と字幕アリの放送では審査のズレは生まれそうだなと感じました。
「放送見たら(自分の審査が)逆!って思うことある」って何かの記事でKEN THE 390さんも言ってましたし。
でも、たまに字幕なくて、早口なのに、脳内に淀みなく言葉がスラスラスラーっと流れ込んでくる時もあるんですよ。
目の前に字幕があるみたいにラッパーが吐いた言葉やストーリーが、分かる時が。
特にFORKさんのラップは聴きやすさが半端ない!そして口にするワードがカッコイイから、もう終始
「すげーーー!」
ってなって鳥肌が立ちまくりでした。
魅せ方、スキルも込みで格の違いというか「なんか違う!」というのは素人目にもハッキリと分かります。
そういう点でその人のスキルとその時の状態によって、そのズレは結構ありそう。
カメラでは伝わらない現場の熱量。
テレビで見てると、現場が盛り上がってるのは分かるけど、それよりも当人同士のバチバチなバトルがメインじゃないですか。
でも現場で見ると、やっぱお客さんをも巻き込んだその場の雰囲気ってのは結構大きくて。
客がどっち側につくかみたいな。
「この人誰?」だったのが戦うにつれて、どんどんお客さんを味方につけていって、
チャレンジャー+観客vsモンスター
みたいな構図になったりもするわけですよ。
たとえば僕が今回観に行ったseason4Rec2で言えばSURRY。
出てきたときはMCバトルをよく見てる人は知っているけど、ダンジョンだけの人は「ん?(。´・ω・)」って空気だったわけです。
それが戦って勝ち抜いていくうちにどんどん観客はSURRYに引き込まれていきました。
これがものすごくて、最初は1人でアウェイに来て孤軍奮闘していたのが、その戦いでどんどん周りを惹きつけて、気づけばそのラッパーを大将にした大戦団みたいになってる。
それで、またラッパー同士がバトルすることで、その場に流れてる空気をグワングワン揺らしたり、また根こそぎ喰らうみたいなことがあるんだよね。
それ見て、また
「すげーーー!」
ってなるんだよね。
現場の熱量ってね、本当にすごいよ。
これがテレビではなかなか分からなかったけど、結構大変だよね。
モンスターがどれだけ不利な場で戦ってるかってのが分かりました。
やっぱり会場をどれだけ沸かしてるかも審査に関係してるのだろうし、これもテレビと現場とのズレを生む要因の1つな気がします。
生で観たラッパーたちはカッコよかった。
収録後、会場を後に。
未だに夢見心地。本当に真剣勝負。すごかった。
テレビで見てるだけでは分からないリアルがここにはありました。
あっという間に過ぎた数時間。
今回収録したこれをまた何か月にもわたって放送するんだよね。
そう考えると、ものすごい贅沢で濃密な時間でした。生で観に行ってよかった。
あとはバトルとは関係ない所で衝撃だったのはトイレにコンプラの自販機があったことだよね。
え?つまりそういうことがあるってこと?怖い怖い。
ロックライブを観にライブハウスに行ったことはあるけど、新木場ageHaはなんというかそれとは違った雰囲気で。
普段だったら足を踏み入れないような世界に飛び込んだという意味でも今晩はすごい体験をしました。
こんな素敵な体験をさせてくれたフリースタイルダンジョンよ、永遠なれ!
これを機にいろいろなバトルイベントにも行ってみようかしら。
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