
シーリングスタンプが好きです。
トラベラーズノートや文房具の話をしていると、「これもきっと気に入るだろうな」と思うアイテムがいくつかあります。その中でも、シーリングスタンプは特に相性がいいと感じます。

トラベラーズノートを使っている人は絶対にシーリングスタンプを気にいると思うので、今回は是非最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
僕は今、シェア型書店に参加しており、本を販売するときにラッピングをしています。その仕上げとして、シーリングスタンプを押すようになりました。


特別な作業をしているわけではありません。
蝋を溶かし、垂らして、スタンプを押す。
それだけなのに、なぜかすごく楽しいのです。
蝋のチップを火にかけると、ゆっくりと溶けていきます。
色が変わり、少しずつ柔らかくなり、静かに液体へと変化する様子を見ていると、不思議と落ち着く気持ちになります。

溶けた蝋を紙の上にそっと垂らすと、じわっと広がる。
すぐに捺すと蝋が軟らかすぎるので、表面がほんの少しだけ冷めてから捺すのが綺麗にできるポイント。
「このタイミングだ」と思った瞬間に、スタンプをそっと押します。
完全な妄想ですが、魔法陣の上に材料を並べ、錬金術を使っている魔法使いみたいな気分でやってます。
この時間がたまらなく好きです。
蝋がまだ熱すぎると、ぐにゃっと広がってしまいます。
逆に冷めすぎると、スタンプの模様が綺麗に出ません。
ベストなタイミングを見極めて、そっと押し込みます。
「うまくできてほしい」と願いながら、数秒間じっと待ちます。
そして、外す瞬間。
うまく模様が出ていたら嬉しいし、少し歪になっていても、それはそれで味があります。どちらでも唯一無二。同じものは二つとありません。
綺麗に仕上がったものも、少し崩れたものも、それぞれ個性があるので、どちらも魅力的に思えます。

この「たったひとつのスタンプ」があるだけで、そのアイテムに物語が生まれる気がします。
試しに、シーリングスタンプで オリジナルのチャーム を作ってみました。

濃い赤の蝋に、トラベラーズノートのパスポートサイズ(ブルー)を合わせてみたところ、クラシックな雰囲気が生まれました。
どこか旅の始まりを予感させるような色合いで、とても気に入っています。

東京駅エディションには、金色のシーリングスタンプを合わせてみました。
これもまた特別感があり、しっくりきます。

また、使い終わったリフィルをまとめるバインダーやクラフトファイルに押してみるのも良さそうです。
それだけで、ありふれたアイテムがオリジナルのものに変わったような気持ちになります。
シーリングスタンプというと、少し高価なイメージがあるかもしれません。
しかし、実は セリアで100円 で手に入ります。

今回使ったものも、セリアの商品です。
手軽に購入できるのに、これひとつあるだけで気分がぐっと上がります。
下記のような本格的なものもありますが、まずはお試しで安いものから試してみてもいいと思います。
たったひとつのシーリングスタンプ。
それを押すだけで、何気ないものが、少し特別な存在に変わります。
この不思議な魅力に、今日も夢中になっています。
▼トラベラーズノート好きな方はこちらも読んでみて▼
https://note.com/temitarz/n/n51df01dbb9bc
▼手帳と文具雑貨のマガジンも読んでみて▼