
やってしまいました。
トラベラーズノート京都エディションを、うっかり「洗って」しまいました。正確に言うと、ラナパーを塗りすぎて黒ずんでしまった表紙を、サドルソープ(革を洗う用の石鹸)で洗ってリセットしようと試みたのですが……結果は散々たるものでした。
革をメンテナンスするために定期的に塗るラナパー。
使えば使うほど革の色が濃く暗くなっていくので、トラベラーズノートの色が好みじゃなくなっていくのが、ずっと気になっていました。
トラベラーズノート京都エディションのブルー。
最初の吸い込まれるような藍色はどこへ。。


どうにか元の色合いを取り戻せないかと色々調べたら、トラベラーズノートを洗った記事をいくつか発見しました。
革を洗う専用の石鹸を使えばトラベラーズノートの色が元に戻るとあったので、トラベラーズノートを洗ってみることにしました。
用意したのはM.モウブレイのレザーサドルソープとブラシ。

パッと見はチーズみたいな色です。

これをぬるま湯に浸けたトラベラーズノートに塗ってから泡が出てきたら、優しくブラシで磨きます。

そして、再びぬるま湯で洗い流して、乾かします。
紹介されていた動画では、3時間ほどぬるま湯に浸けていましたが、色が薄くなりすぎても困るので僕は2回ほどブラシしてから、さっと流しました。
そして、タオルで水気を切って一晩乾かします。

一晩乾かした結果がこちら。

色が思ったよりも落ちました。いや、正確には「落ちすぎた」と言ったほうがいいかもしれません。写真だと伝わりづらいかもしれませんが、元の青みがかったブルーが、なんとも言えない薄い黒っぽい色合いに。洗うとしても1回くらいが良かったか。

ブルーの面影はあるものの、全体的にくすんでしまい、正直「これはこれで味がある」と自分を納得させるには少し時間がかかりそうです。
ネットで見た動画では、キャメルのトラベラーズノートを同じように洗っていて、仕上がりも綺麗だったんですよね。キャメルなら色落ちしてもナチュラルな風合いが出るのかもしれませんが、ブルーはそういうタイプの色ではなかったようです。
さらにショックだったのが、京都エディションの特徴でもある金押しがほぼ消えてしまったこと。優しくブラッシングしたつもりだったのに、気がついたらほとんど見えなくなっていました。

いや、元々薄くなってきたんだけど、完全に消えました。
これには正直、かなり落ち込みます。
とはいえ、良かった点も。表面の質感は、購入時の状態に戻った感じがあります。使い込んで少しベタついていた手触りが、さっぱりとした質感になりました。これはこれで嬉しい。でも、やっぱり色が……。
というわけで今回の教訓としては、「トラベラーズノートは基本的に洗わないほうがいい(言われなくても分かる)」ということ、そして「色が暗くなるのが苦手な人はラナパーを使わないほうがいい」ということ。
新たにトラベラーズノートを使う人は、メンテナンスに使うクリームから考えた方がいいかもしれません。
色々調べたところ、色を濃くしたくないのでコロニルを使っている人がいらっしゃいました。

クリーム単体だとラナパーと大きく変わらないので、次はこれも試してみようかと思います。
とはいえ、こういう失敗も含めて、トラベラーズノートとの付き合い方なのかもしれません。革製品は生き物みたいなもので、手をかけすぎても、逆に無頓着すぎてもダメ。無骨な佇まいは好きだけど、今回の失敗を踏まえて、これからはもっと慎重に育てていこうと思います。
……いや、それにしても、本当にショックだなぁ。皆も気をつけてね。
▼トラベラーズノートを楽しむアイデアを集めてみました▼
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