来る12月24日に公開された劇場版「呪術廻戦0」
残念ながら公開当日には見られなかったですが、翌日クリスマスの朝イチの回で見てきました!
人気マンガの劇場版作品というのは、劇場版オリジナルのストーリー改変や初見の人に向けた説明が多かったりする為、ちょっと心配だったんですが。
なんと、想像以上の神映画でした。
原作を忠実に再現しながら、呪術廻戦本編のストーリーをもとに再構築された原作ファンにはたまらない作品。
呪術廻戦の考察動画を投稿しているポチさんも、
0巻の内容でありながら0巻では全くない
【呪術廻戦】劇場版「呪術廻戦 0」の正直な感想をお話しします…。(*閲覧注意)|ポチ【呪術廻戦考察】
と語っていましたが、まさしくその通り。
原作ファンはもちろん、アニメのみ見た方、呪術廻戦を見たことない方も楽しめるwin-win-winな作品なんじゃないでしょうか?
これはぜひ見るべし!
▼ここから先は作品のネタバレを含みます▼
乙骨の物語だけではなく、五条と夏油の物語も丁寧に描かれている
劇場版の公開が発表された時点で個人的に一番気になっていたのが、”五条と夏油の過去もしっかり描かれるのか”でした。
というのも原作ファンはもちろんご存知だと思いますが、0巻は乙骨と里香ちゃんの物語であると同時に五条と夏油の別れの物語でもあるからです。
原作の0巻で描かれる夏油傑という男は、五条悟とかつて友人であったという設定はあるものの、非術師が嫌いなサイコパスな悪役として描かれています。
でも、僕ら原作ファンは知っているじゃあないですか。
夏油がただの悪役ではないことを…!
今回の劇場版は、そのあたりの五条と夏油の過去について回想シーンを上手いこと散りばめて、しっかりと描いてくれています。
しかも、またそのバランス感が絶妙なんです!
おそらく次のアニメシーズンで過去編もやるはずなので、情報は出し過ぎず、でも原作を未読の方にも伝わる良い塩梅。
そして、あくまで本筋の乙骨の物語をジャマしない見せ方で、原作ファン・アニメから入ったファン・呪術廻戦を初めて見る人の誰が見ても楽しめる内容になってました。
バックボーンがしっかり伝わることで、ただの悪役ではなく、主人公とは信念の異なるまた別の正義として立ち現れる夏油。
最後のセリフに、まさかあのシーンを見せるなんて…!思わず涙してしまいました。
原作にはないオリジナルシーンが追加
そして、0巻にはないけれど、呪術廻戦の本編で言及されていた百鬼夜行のシーンも今回の劇場版でちゃんと追加されていました!
ざっと並べると、
- 七海の4連続黒閃
- 東堂の百鬼夜行戦闘シーン
- ミゲルのシーン
あたり。
残念ながら東堂に関しては討伐シーンではなく敵と対峙したシーンのみでしたが、七海の4連続黒閃はシビれましたね!
しかも、ピンチに現れて闘志を秘めながらも淡々と黒閃を決めて呪霊を祓っていく姿は、さすが1級術師という感じ。
アニメでは第2期の最後に1回出ただけでしたが、今回たっぷりと黒閃のシーンを堪能させていただきました。いや、マジでナナミンかっこいい。
そして、担当声優にレジェンド山寺宏一を迎えた夏油一派のミゲルのシーン!
こちらも結構な尺をとって、しっかりと見せてくれてましたね!
黒縄を巧みに操り、まるでスパイダーマンのように縦横無尽に飛び回る戦い方は、今までにない動きで見ていてワクワクしました。
あと、ボビーオロゴンみたいな喋り方も期待していたんですけど、そこは難しかったということでしょうか(笑)でも、あの喋り方いいよね。
あと、
- 猪野先輩、冥冥の戦闘シーン
- 乙骨の黒閃
- ミゲルと乙骨の食事シーン
など本編にもないオリジナルシーンもちょこちょこあって、本当大満足です。
アニメを遥かに凌ぐ作画のクオリティと演出
アニメシリーズでも素晴らしかった作画と演出ですが、今回の劇場版ではさらにそれを凌ぐクオリティでした。
特にそれが顕著に現れていたと僕が思ったのが、呪霊の禍々しさと戦闘のかっこよさ。
呪霊に関するシーンで個人的に「すげー!!」と思ったのは、
- 里香ちゃんの登場シーン(高専自己紹介時)
- 夏油のうずまき
の2つ。
里香ちゃんのあの禍々しいオーラは動画でどう表現するのかと気になってたのですが、あのぬるっとした悍ましさみたいなものが見事に表現されていました。
数いる呪霊とは一線を画すほどの里香ちゃんの呪いの強さ、禍々しさがあの一瞬で伝わってきましたね。いや、里香ちゃんコワい。
そして、夏油操る呪霊操術の極の番「うずまき」
漫画で呪いが渦巻き、まとわりつく気色悪さが、動画になると「こうなのか!」と衝撃を受けました。
正解なんてもちろんないんですけど、これを見た後ではこれ以外あり得ないと思えるくらいカッコよかったですね。
戦闘シーンも一つ一つがスピード感、躍動感があって、あまりの素晴らしさに拍手しました(もちろん、周りの迷惑にならないようサイレントでですが)
特に乙骨の黒閃は音楽的な演出も相まってかっこいい。
七海とはまた違った、乙骨の若さや危うさ、暴力的なまでの強さが存分に現れてましたね。
あとは、戦闘シーンではないですが、地味に伊地知さんの帳のシーンがかっこよかったですね。
1回目は五条が帳がゆっくり閉じていく様をちゃんと見せた上で、2回目は物語をスムーズに展開するためにスピーディに。
原作マンガでは、途中ナレーションが入ったり、活動報告として文章だけで説明するようなシーンが多い呪術廻戦。
その世界観を上手く動画として落とし込んでいてクリエイターさん達、マジですごいなと思いました。
ぜひ劇場でこの凄さを堪能してほしい!
あくまで個人的な感想ではありますが、とにかくめちゃくちゃ面白かった劇場版「呪術廻戦0」
まだまだ書き足りない、語り足りないので、もしかしたらどこかで追加していくかもしれません。
もう1回見ようかしら。