前回の真依真希の絶望から1週間。
早くもとんでもないことになりましたね。
御三家の一つ、禪院家の精鋭たちがこんなにも一方的に蹂躙されるとは。
甚爾の気まぐれで存続していた禪院家
蘭太の発言により、扇だけでなく禪院家すべての人間に恐れられていたことが判明した伏黒甚爾。
「今の禪院家があるのは甚爾の気まぐれ」
強さを表現するのに、こんなにカッコいい表現があるでしょうか…
圧倒的な強さがありながら術式も呪力も持たない為、否定されていたと思っていた甚爾ですが、前回今回の話で禪院家の面々にしっかり恐れられていたことが判明しました。
圧倒的な強さを持つ個というのは、やはり迫害されるものなんでしょうかね。
ただ、「術式、呪力を持たないから」ではなく、「呪力を持たないのに術師より強かったから」迫害されていたあたり、男の醜い自尊心が見え隠れして、いかにも前時代的な男社会って感じですね。
しかし、前回の扇の発言、公式ファンブックの説明から見て、甚爾も真依真希がいた拷問部屋で痛めつけられた過去がありそう。
となると、今回の真希のように覚醒のきっかけとなった事件があったんでしょうか。
うーん。もう退場してしまったキャラではあるけど、もし芥見先生がゆとりが出来たら、是非外伝とかで描いてほしい。
にしても、そんな過去がありながら同じ過ちを繰り返す禪院家。権力に胡座をかいていた者たちの愚かさよ。
天与の暴君と同等の存在になった真希
そんな甚爾と同等の存在へと覚醒した真希。
もう真希無双でしたね。
躍動感のある戦闘シーンと、今までの溜まりに溜まった禪院家へのヘイトも相まって、かなりスカッとしました。
蘭太が動きを止める術式を破ろうとするあたりに、甚爾同様に暴力的な強さが垣間見えたり。
アイシールド21の金剛阿含ではないけど、暴力的な天賦の才って厨二心をくすぐられるというかちょっと憧れますよね。
そして「躯倶留隊」とか「炳」とか真希に殺される為に登場してきたかのような設定が次々と現れては消えていくの、無慈悲すぎて天与の暴君感ありましたね。
仮にも御三家の戦闘員、しかも精鋭たちがモブのような扱い。。
戦いぶりを見る限り、呪術界においても勝てる人そうおらんのではないか。
真希の闇落ち説について
真希が伏黒甚爾と同等の力を持った存在になったことによって、Twitter上で多く上がっていたのが真希の闇落ち説。
呪術界の上層部を皆殺しできる力を持ちながら、教育によっての改革の道を選んだ五条と対比して、禪院家の者たちを鏖殺している真希がヤバいんではないかと。
(今見たら、真希さんの顔が見えない。まぁ乙骨もいないので、なんとも言えませんが。。)
ただ個人的には、五条の状況とは違うので、それはないんじゃないかなぁと。
真依との”呪い”で自ら禪院家を壊す意思はあれど、自分を殺そうと向かってきた者に対しての正当防衛な感じも否めないので、闇落ちはないんじゃない?って感じです。
(夏油のように信念のもとに罪なき一般人を虐殺したとかではないものね。)
ただ、一つ懸念があるとしたら、真希が呪術師であることの意義がなくなったところ。
真希が呪術師である意味って、
呪術師として強くなって真依との居場所をつくる
ことだったと思うんですよ。
真希は強くなって堂々と、真依は落ちぶれてもいいから、それぞれが二人一緒にいることを夢見てたと思うんですよね。
しかし、真依はいなくなってしまった。
真依亡き今、禪院家をぶっ壊した後に呪術師でいる意義があるかと言われると微妙なところ。
かといって夏油のように敵側に回るような理由もなさそうだけど、”真依を生き返らせる方法がある”とかだったらもしかしてあるかも、と思ったり。
とりあえず高専メンバーと戦う未来は見たくないなぁ。
展開が読めなくなってきた死滅回游編
このタイミングでの真希の覚醒でより話が読めなくなってきた死滅回游編。まぁこの漫画で展開読めたことなんてそんなにないんですが。
ただ、作中最強格とされる伏黒甚爾と同格になった真希のおかげで「死滅回游無事平定!」なんてハッピーエンドは呪術廻戦にはないだろうし、本当にどうなるんだろう。
というか虎杖(宿儺)、乙骨、五条(復活すれば)がいる反体制側にこの真希が加わるとなると、「正直もう敵いなくない?」と思うのですが、それ以上の敵が出てくるんですかね。
とにかく早く続きが気になります!
しかし、今回一部ネームのような状態で本誌掲載されていたことがちょっと心配。(もしかしてアレは演出なのか?)
「今週の呪術、ハンターハンターっぽい」からの、Twitterトレンド「ハンターハンター」→「連載再開」の安定の流れでしたね(笑)
普段はお目にかかれないネームを見られて、正直テンション上がりましたが、面白い漫画を読む為なら2週間とか3週間とか全然待ちますんで、芥見先生体壊さないで欲しいですね。