小さなWEB制作会社の一人Web制作担当になる人へ僕から伝えたい事。

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今の会社に入って約9ヵ月。

ブログなんて書く余裕もなく、ひたすら勉強と仕事の日々でしたが、ひょんなことから自分の経験をすなばこーずLT(ライトニングトーク)で話すことになりまして。

めっちゃ緊張したよ。

今までの自分のやってきたことを整理するいい機会なので、イベントで話した内容を再編成してブログにもまとめてみることにしました。

まだまだ技術も経験もペーペーで語れることなどないのですが、一例として参考になれば。

思いのほか、長くなってしまったので、前・中・後編に分けました。

今回は小さなWEB制作会社の一人制作担当となった自分の体験談を話そうと思います。

目次

今の会社に入るきっかけ

これはLTで話しませんでしたが、今働いている会社に入るきっかけとなったのは、ココナラで出していた音源編集案件でした。

当時Adobe Auditionを使った簡単な音源編集を1件1000~2000円くらいで受注していて、その流れで「こんなのできる?」と今働いている会社の社長からDMをいただきました。

業務内容は、自社で運営している音楽配信サイトのコンテンツ登録とサイト更新で基本的なHTML,CSSと音源編集(トリミング、フェードアウト)

テンプレートをベースに画像のパスとかテキストを書き換えるとか簡単なものでした。

当時はスクールを卒業して1ヵ月経った頃で、自分でポートフォリオサイトみたいなものを作っていたので、試しに見せたら「じゃあウチで試しに働いてみる?」とトントン拍子で決定しました。

おそらく技術力云々よりも人間的な部分を買ってもらった節がありますが、意外とtwitter経由とかそんな感じで仕事が決まる人も一定数いるみたいですね。

「面接受けて、テストを受けて~」みたいな正規なルート以外にもチャンスはあるようなので、発信って大事だと思います。

ちなみに当時作っていたサイトは、こんな感じ。

当時はドヤ顔で出してましたが、今改めて見ると、恥ずかしいですね。。

現場に入ったらフロント担当が自分一人だった。

「人手が足りない」ということで入った現在の会社ですが、フタを開けてみると、フロント担当は僕一人でした。(実務未経験)

そして、バックエンドは勤続15年以上のベテランエンジニア。

正直、「あ、やっちまった」と思いました(笑)

多分こんな顔してたと思うよ。

しかし、今さら「やっぱ無理です」とは言えず、こうして自分のWEB制作としてのキャリアがスタートしたわけです。

毎日プレッシャーに押しつぶされそうになりながら、どうにかこうにか働いています。

やっている仕事内容

仕事内容は主に、

  • LPの作成
  • 既存サイトの保守
  • サイトのリニューアル、新規サイト作成
  • 楽天市場、ショップサーブの運用(商品登録やサイトデザインの簡単な修正)

といった感じです。

簡単なHTMLとCSSの更新、WordPressでのサイト作成が主な業務です。

あとはECサイトに使う写真の加工や音源、動画の簡単な編集とか。

最初は既存サイトの保守を主にやって、3ヵ月目くらいから数ページの簡単なサイトのコーディング、サイトのリニューアルとシフトしていきました。

入る前までは新規サイトをガンガン作っていくのかと思ってたんですが、実際は既存サイトのリニューアルの方が圧倒的に多かったです。

また一口にリニューアルと言っても、

  • 静的なサイトをWordPress化
  • WordPressで運用しているサイトのデザインをリニューアル
  • サーバーから何から全部一新

と様々です。

一人WEB制作担当として働いてみて思うこと

1.一人が担う業務範囲が多い。

WEBディレクター、デザイナー、コーダーなど各工程ごとに担当があると思っていたのですが、WEBの制作担当は僕一人。

デザインなんてまともにやったことないけどやってみたり、フリーランスの方に依頼する際にディレクションをしたりと今まで経験のないことをコーディング業務と並行してやりました。

ディレクションするにも相手は僕よりも知識も経験も上なので、話になりません。

理想。

その都度、必要なことを調べながら時に教えを乞いながら何とかやってきました。

現実。

コーディングだけやってればいい(そんな会社あるのかな?)なんてことはもちろんなく、様々なことに触れないといけません。

2.分からないことについて気軽に聞けない。

これは僕個人の性格も関係していると思うのですが、分からないことについて気軽に質問することができませんでした。

というのも、制作(フロントエンド)、開発(バックエンド)の担当がそれぞれ一人しかいないので、頻繁に質問がしづらい環境にありました。

さらに、バックエンドが絡むことであったりすれば質問に答えてもらえるのですが、分からない部分が自分の専門領域外となれば先輩もお手上げです。

何度か「この部分は制作側の領域だから、ちょっとわからないですね」と言われ、ググっても明確な答えは出ないことがあって、調べるだけで何時間も費やしてしまったことがありました。

そんな時は通っていたスクールに行って、講師の方々に質問することで何とか解決の糸口を見出して生き延びてきました。

気分はさながら、ドラえもんに泣きつくのび太。

ドラえもん』のおはなしをドラチャン探偵団が徹底調査!|ドラえもん ...

通っていたスクールSUNABACO KOZAの講師の皆さんにはホント感謝しかありません。

会社内の同じ部署の先輩などに助言を求められる環境ならいいですが、誰にも聞くことができない環境の場合だと外部に助言を求められるメンターのような存在が必要だと思います。

でないと、仕事内容の前にメンタル面でつぶれかねません。

3.外に積極的に知識を取りに行く必要がある。

常に学習が必要なのは、何も小さなWEB制作会社に限ったことではありません。

WEBの業界に携わる人間として、必要な姿勢です。

ですが、一人WEB制作に関しては、より積極的に知識を取りに行く必要があると感じます。

というのも、明確にエラーが出るバックエンドと違い、何となく書いても表示されてしまうフロントエンド。

そのため、自己流のコーディングになってしまいがちでした。

例えば、コードの命名規則であったり、コーディングのルールなどを指導、レビューしてくれる人はいません。

自分が書いたものがすべてです。

動けば書きたいように書いてもとやかく言われません。だって、精査する人間がいないんだもの。

このコード汚いよ!よくないよ!エラーが出てくれるといいなあ。

ただ、それでいいのかという話です。

ここでしか通用しないのならば、この職業を選んだ意味がありません。

手本となる人がいないので、自分で足りないものを見つけて、どうやって埋めていくかのサイクルをひたすら回していく必要がありました。

無理をした結果、半年でつぶれかけました。

元となる技術も知識も経験も何もかも足りない。

だったら足りない分、勉強するしかない。

業務時間内に終わらなかった分は家に持ち帰ってやるしかない。

そうやって寝る間も惜しんで仕事と勉強を進めた結果、半年経ったある日、仕事ができなくなってしまいました。

動悸で立ち上がれなくなって、初めて会社休んでしまった。

どうやったら思考を変えられるのだろうか。メンタルコントロール難しい。情けない。

— yozacchi (@temitarz) March 31, 2020

幸か不幸か、この直後にコロナの影響で一時仕事減少&テレワークとなり、現在は持ち直しました。

ですが、正直それがなかったら今も働けているかはわかりません。

もちろん、これらはすべて自分の未熟さが招いた結果で、恥ずべきことです。

ですが、やはり小さいWEB制作会社では皆さん少なからずそういった悩みを抱えているようです。

もちろん「大手企業が素晴らしい」かと言えばそうではないだろうし、大手企業には大手企業ならではの人間関係や悩みもあるでしょう。

どこに行っても結局悩みはあります。一長一短です。

ただ、仕事内容よりもメンタル面でしんどいという傾向はありそうです。

会社外でエンジニア仲間とつながりを持とう。

あくまでも個人的な感想ですが、独りで相談できる相手がいなくても自分で解決して、黙々と作業を続けていける人でないとメンタル面で結構厳しいのではないかと思います。

そして、僕自身メンタル面では全然強くないです。

しかし、それでもどうにかこうにか今までやれて来たのは、会社外でエンジニアの方々とつながれている部分が大きいです。

まずはひとりにならないことが大事だと思います。辞めてしまったら元も子もないですから。

つぶれないように注視しながら、正しい努力を続けていれば、いつかモノになると信じながら今日も働きます。

一緒に続けていきましょう。

追記

ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、大手企業が素晴らしい!かと言えばそうではないだろうし、大手企業には大手企業ならではの人間関係や悩みもあるでしょう。

どこに行っても結局悩みはあるだろうし、一長一短です。

上記の記事にもありますが、大手企業での部分的な分業と違って、やりきった達成感は小さい制作会社の方があるかもしれません。

そういったことも含めて、自分をどういった場に置くかというのは、しっかり検討した方がいいかと思います。

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