そもそも本当に「何の取り柄もない人」っていないと思うんだけど。
ただ最近いろんなところで、
これは決して間違ってないと思うんだけど、これだけが正解になってしまうと、
私なんて誰にも与えられるものがないから…
と『自分には取り柄がない』と動けなくなってしまう人が出てきてしまうんじゃないかなぁとも思うんですよね。
これはすごいもったいない事だなぁと思ってて。
そんな人に対して俺が思うのは、「受け取り上手になってみてはどうでしょう?」と言う事。
与えることだけが才能のように思われがちですが、受け取るのが上手いのも才能だと俺は思うんです。
自分の武器に気づかない後輩の女の子
今、働いている本屋でよく飲みに行く女の子がいます。
すごく素朴な子で、まるで妹のように感じているのですが、この子が飲みに誘う度に「あたしなんかがいいんですか?」と言ってくるんです。
どうやら「自分は何も面白くないから、一緒に飲みに行ってもつまらないですよ」と自分に自信がないようなのです。
たしかにこの子はちょっとおっちょこちょいで仕事も割とミスがあったり、抜けているところもあるんです。
でも、それでも俺がこの子に好感を持つ理由は、この子はちょっとしたことですごい喜んでくれるからなんです。
こちらは3くらいのつもりでしたことも、10の感じで喜んでくれる。
それが嬉しくてこちらも色々世話を焼きたくなってしまうんですよね。
本人的にはしっかりと自立したいので、そういうのは嫌なんだそうですが(笑)
何かをしてもらったら、素直に喜ぶ。そして感謝する。
1年くらい一緒に働いていますが、仕事に慣れた今でもその姿勢が変わることはありません。
同性、異性関係なく終始そんな感じで人と接しているので、この子を嫌う人というのは職場にあまりいないんですよね。
これは彼女のすごい武器だと思います。
人は何かをされた人よりも、何かをしてあげた人のことを好きになる。
こちらのブログにも書かれているんですが、心理学的に人は何かをしてくれる人じゃなくて、何かをしてあげた人を好きになる。んだそう。
人は何かをしてくれる人じゃなくて、何かをしてあげた人を好きになる。|ひらめき箱
この記事の中でも言及してますが、こういうのを上手くビジネスに応用したのが、キャバクラとかアイドルの握手会とかホストなんでしょうね。
そう書くと、ちょっとやらしく思ってしまいますが、何かしてもらったことに対してしっかり喜ぶというのは何も悪い事ではないと思います。
やってもらったことを「借り」と思わず、感謝することに徹する。
この一文がとても大事だなと思っていて、多分出来る人ほど「借り」と感じてしまうんじゃないかなと思います。
ちなみに、さっき紹介した子もめちゃくちゃ人に感謝する子です。
まずは「喜んで受け取り、しっかり感謝を伝える」から始めてみてはどうだろう?
という事で、俺の意見としては、
自分に何の取り柄もないと思ってしまう人は、
- いつもの2割増しくらいで喜んでみる。
- どんなに小さい事でも毎回ちゃんと感謝を伝える。
あたりから始めてみてはどうかなぁと思います。
世話焼き好きな先輩とかって結構いるし、受け取り上手や喜び上手な人って、それだけで相手に与えているんですよね。
相手から受け取っているだけなのに、それで相手を喜ばせて、さらに与えられる。それ最強じゃんと個人的には思ってしまうわけです。
自分はそういうタイプではないので、羨ましい。。
ある本で見かけた「受け取り上手になろう」という一文。何かをやってもらったり、褒められたりしたとき、すぐに返そうとしない。「でもあなただって」とか褒め返そうとしたり、すぐにお返しのことを考えたりするのをちょっとやめてみる。かわりに、ただ、喜ぶ。これすごくオススメな心がけなので共有。
— ひらめきメモ (@shh7) 2019年1月16日
ただ、これは大げさに喜べよ、嘘つけよ、って言っているわけではなくて。
今まで抑えていたポジティブな本音をちょっと出してみるだけでいいんじゃないかなと思います。
今まで恥ずかしくて言えなかったポジティブな本音をちょっとこぼすだけでいいんだと。
この前仕事で、ふだんは無口の男の後輩がめっちゃ照れながらちゃんと感謝を伝えてくれたんですよ。
恥ずかしいのか噛み倒していたけど、それでも「俺キミの為に頑張るよ!」ってなっちゃいましたもんね。
多分、大きさよりも伝えようとしている気持ちが伝わればいいんじゃないかって思います。