役者にも社会人もなれていない中途半端な自分

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10年前。

初めてミュージカルというものに出会って、そのあまりの衝撃にどっぷりと演劇の世界に浸かった大学時代。

6年前。

就職か、夢を追うかで悩み、それでも一度は挑戦してみたいと、右も左も分からぬまま上京した夢に溢れていた自分。

5年前。

養成所にそのままいればいいものを、自分のやりたい事をもっとしっかりやりたくて、昇格の話を蹴ってフリーで挑戦し始めた自分。

4年前。

オーディションに落ち続け、レッスン代も払えなくなってきたので、印刷工場で働くも上司のパワハラで精神を病んでしまった派遣社員時代。

2年前。

4年間付き合った彼女と別れ、夢も彼女もなくなり東京にいる意味ももうなくなったのに、現状を変える力が出なくて、ただひたすらバイトに明け暮れるフリーター。

そして、今。

今、普通に会社で働いている社会人の友達。

お金はないけど、しっかりと夢に向かっている役者の友達。

皆、すごいと思う。

俺はどちらの道も踏み外した中途半端な人間だった。

ダメな自分に同情して浸っているというより、淡々と「ああ、自分ってダメだなぁ」と事実を再確認した。最近そんな出来事があった。

役者の道も社会人の道も外れた今、思う事は「世間にたくさんいる道を踏み外した人は好き好んで外れていったわけではない」というわけではない事。

きっと皆、その時の自分の心の声にしたがって「こちらがベストだ」と思い、道を選んできたけど、振り返ってみると「道を外れていた」

そんな感じなんだと思う。

そんな俺にくまのプーさんの実写映画のCMの言葉が刺さる。

「今のあなたはあの頃なりたかった自分ですか?」

残念ながら、今の自分はあの頃なりたかった自分ではない。

それは分かってるけど、どうしたらいいかが分からない。

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