フリースタイルダンジョンSeason5 Rec3-8。
進撃を続けるR-指定の前に立ちはだかるのは因縁の相手「呂布カルマ」
「もう2度とやりたくない」と公言していただけに、どうなるかと思ってたけど今回の呂布カルマは気合い入ってましたね。
実は呂布カルマ戦に関しては、このRECが始まった直後にyoutubeか何かのコメントでうっかりネタバレを食らってしまい、結果は知っていました。
(ネタバレ野郎、本当に消えてほしい)
ここまでのR-指定の快進撃を見る限り、とても負けそうには見えないし、観覧に行った人達も「誤審だ!」と騒いでる人が多かったので気になってたんですが、個人的には納得の結果でしたね。
ただ、いとうせいこうが言う通り、もう一度見れば結果がまた変わるような僅差のバトルだったと思いますけども。
勝敗を分けたブーメラン発言
今回、ACE戦あたりから一貫して、自分たちで言った事が「ブーメラン」で自分に返ってきてるという主張をしていたR-指定。
単純にバトルに勝つということだけじゃなく、2代目に活を入れるという名目でもあったので、伝えたい事を伝えた結果そうなったのかもしれないけれど、個人的にちょっと引っ張りすぎかもなー、と思いました。
結果、それが勝敗を分けることになりましたしね。
ラウンド3に関しては、ちょっとR-指定が押してる印象があったけど、ブーメランのくだりで呂布カルマが一気に巻き返した印象。
ブーメランは確実にお前の首を切り裂いて俺の手元に戻ってくる
呂布カルマ
これは、ラウンド3に限定したものじゃなくて、これまでの主張を一気にひっくり返した見事なパンチラインだったと思います。
それに対して、R-指定はそのブーメランに明確なアンサーがなかった分、ラストの韻の畳みかけでもちょっと及ばなかったのかなと。
大人が上がらんでもかまわん ガキの茶番で俺がNo1
R-指定
前回は見た目をディスってくる呂布カルマに対してのアンサーからの「的場浩司、名古屋コーチン、佐村河内、役所広司」の畳みかけがヤバすぎでしたからね。
なので、個人的には納得の結果。呂布カルマめちゃくちゃカッコよかった。
呂布カルマが最初チャレンジャーで来た時はなにが凄いのか、なにがカッコいいのか分からなかったのが正直なところで、確かに宗教みたいだなと思ってました。
ですが、今の呂布カルマは詩的なワードセンスに、ビートキープ力、韻も適度に散りばめて、聞いてて気持ちいい、かつカッコいいラップしますよね。
モンスターになって、呂布カルマが一番強くなったんじゃないかと個人的に思ってます。
ただ、R-指定が負けるところは見たくなかった、というのも正直なところ。
輪入道とやるのも見たかったなあ。
そして、あの3人を倒して「ああ、やっぱR-指定強ぇなぁ」とニヤニヤしながら言いたかった。。
けど、2代目が主役の今のフリースタイルダンジョンにそういうストーリーは必要ないという事か。
審査員にヤラセはない(多少の忖度はあり)
誤審騒ぎは初代の時の晋平太戦以来だと思うんですけど、その度ヤラセ疑惑が出ますよねぇ。
まあ、恥ずかしながら当時は俺も「ヤラセだ!誤審だ!」なんて騒いでたわけなんですが…
2代目になってから今まで10回くらい観覧に行ってますが、実際に見て思ったのは、ヤラセはおそらく無いですね。
登場するラッパーはチャレンジャー、モンスターともに恐ろしくガチ。
現場で見ると、「これ以上はマジで行かせねぇ」というモンスター側の気合がありありと感じますから。
だから、あるとしたら審査員側の忖度かなと。
たとえば、チャレンジャーが軒並み1stバトルで負けていくと、どうしても審査員はチャレンジャー寄りになる気がします。
観覧客は単にバトルを観に行ってるつもりかもしれないけど、あれはあくまで番組の収録。撮れ高の問題とかあるわけです。
もちろん、よっぽど実力に差がある時はそんなことはしないだろうけど、本当にきわっきわの僅差の時はどうしてもそっちによる傾向があると思います。
直近で言うと、前RECで100万取ったニガリ。
もちろん強いラッパーですが、Lick-Gに比べるとタイプ的に対処できない相手ではなかったと思うんですよね。
ただ、あのRECはニガリが登場するまでチャレンジャー全員1stで敗退していて、会場が勝ち抜きを待っていたところがあったんですよね。
そして、1度でも勝つと勢いがついて一気に抜けてしまうのがダンジョンの怖さ、だと思います。
そう思うと、何が何でも止めてたR-指定のすごさがより際立つわけですが。
あれ、もしかしてフリースタイルダンジョンってR-指定ありきの企画だったと言っても過言ではない…?
逆にモンスター陣営が般若を出してしまった後は、同じRECで般若を2回も出すわけにはいかないと思うのか、直後の審査がモンスターに寄る気がします。
といっても、あくまで僅差になった時に判断の基準のひとつとして出るような印象。
例えば、今回の場合FORKと呂布カルマが逆だったら結果も逆になってたと思います。
「圧倒的ならまだしも、僅差のバトルでR-指定を1stで負かすのもなぁ」という心理が審査員に働いても不思議ではないかなと。
だから、こう考えるとモンスター側は僅差じゃなく、圧倒的に相手を上回らないと観客と審査員を納得させられないですよねぇ。
大変だなぁ、モンスター。
あとは前にも書いたけど字幕の有無。これもかなりデカイですね。
それに加えて、会場の沸き具合とか。これに関しては最近審査が客の反応に寄りすぎてる気がしないでもないですが…
というわけで今回のバトルはまあ納得。
個ではなくチームとして臨んだ2代目陣営
R-指定戦後に「今回はバトル前にモンスター全員でミーティングした」とコメントした呂布カルマ。
カメラが入ってないところでしたというところから、今回は相当気合が入ってたみたいですね。
だって、あの呂布カルマがこう言うほどですからね。
2連続、100万取られた上に初代との対決ですから、そりゃ相当気合も入るしピリピリしてたんだろうなぁ。
でも、見事初代モンスターを全員退けてダンジョン死守!
いやーしかしフタを開けてみれば、呂布カルマ無双でしたね。
約2ヶ月にも渡るモンスターたちの宴も今回で終了。
最新回の収録は今週だったから、2週くらいBBQ企画をはさんで次のRECにいくんでしょうかね。
ただ初代対2代目の対決、正直これやっちゃったら、これより凄いのはないんじゃないの?と思うかもしれませんが、ご安心ください。
次も結構すごいから。