節約を始める前にまず考えるべきなのは寂しい時間を埋めることなのかもしれないなぁと思ったお話。
昨日ね、家に帰って溜まったレシートを一つ一つ見ながら、家計簿をつけていたらあることに気づいたんですよ。
他の週に比べて、先週1週間だけ支出が極端に少なかったんです。
1週間前と言うと、ちょうど沖縄の実家に帰っていた頃。
実家に帰ってるんだから、もちろん支出が少ないのは当たり前なんだけど、それでも極端に少ない。
「なんでだろう」と思って調べてみるとね、外食費(カフェなど)や晩酌代がほぼゼロに近かったんです。
この2つは元々少しずつ減らしていこうと思ってたけど、中々減らせなくて困ってた出費だったんですよ。
今まで色々試してたけど、中々減らなかった出費が、実家だと特に意識してないのにピタッとなくなりました。
そこで気づいたんですよね。
ああ。
家に帰ったら家族がいて満たされてたから使う必要がなかったんだな、今までは寂しさを埋めるためにお金を使っていたんだな、って。
埼玉だと、友達には気軽に会えなくて休日は割と一人で過ごすことが多くて。
だけど、家に籠るのは好きじゃないんで近くのカフェに行ったり、映画観に行ったりしてたんです。
夜だって仕事終わって、まっすぐ家に帰って「はい、おやすみ」って寝るのがなんだか虚しくて、帰りにカフェに寄ったり、何かイベントが欲しくてお酒飲んでたのかなぁと。
そういえば、マンガ「NARUTO」の我愛羅のセリフでこんなのがあったのを思い出しました。
己にとって大切な者が必ずしも”善”であるとは限らない。
たとえそれが”悪”だと分かっていても人は孤独には勝てない
出典:NARUTO
これは人だけでなく、対象がモノでも同じことなんだろうなぁ、と。
たとえ体に悪いと分かってても、家計を圧迫すると分かっていても、きっとそれは孤独を埋める役割をはたしているんじゃないかと思うわけです。
そういえばjmatsuzakiさんも人は「人は見返りのあることをやっている」って言ってましたな。
「人は好きなことをやっているのではなく、見返りのあることをやっている」という法則を知っていると、悪癖を断つときには特に役立ちます。悪癖を無理やりやめようとするのではなく、まず悪癖を通してどんな見返りを得ているか自覚するというアプローチがとれるからです。
— jMatsuzaki@ベルリン (@jmatsuzaki) 2016年5月4日
ダイエットに関連する言葉で「エモーショナル・イーティング」という言葉があります。
これは「偽物の食欲」と呼ばれているもので、お腹は空いてないけどストレス解消のために食べてしまうというもの。
これと似たような事が「食事」に限らず普段の生活にもあるんじゃないか、と。
節約節約という前にまず、今やっているその行為が自分のどんな感情を満たすためにやっているのか。
そこに思いを馳せることの方が大切なんじゃないかなと思ったわけです。
その結果、自分の心に必要であれば「たまには」許してもいいのかなと。
お金の使い方をその費目ごとではなく、欲しい感情で考えてみる。
『勘定=感情』
もし、その欲しい感情が他のものでも得られるなら、その他のものを試してみる。
そういう風に感情ベースで考えると、もしかしたら無駄な出費が減るかもしれないなぁと、そんな事を思いました。