青い空、青い海、白い砂浜。
南国として「観光地」のイメージが強い沖縄ですが、実は言葉の面から見るとまた違った面白さがあります。
かつては「琉球王国」として、そして戦後はアメリカ統治下として「日本」ではなかったという歴史がある沖縄。
そんな色んな文化が混じった沖縄の独自性というのは言葉にも表れています。
そこで今回は沖縄の「ことば」について、いくつか挙げてみました!
何て読むの?読み方が分からない沖縄の地名&名字
沖縄の言葉でよく話題になるのは地名&名字の読み方。
沖縄の地名や名字などは読み方が独特なものが多くて、まー読めないものが多い。
中には沖縄出身の自分でさえも読めないものもあるくらいです(笑)

沖縄中部の北谷
ちなみに俺の名字も東京の人には読み方が分からないらしく、よく名前を尋ねられます。
ここで俺の独断と偏見で沖縄難読地名を10個集めてみました!
あなたはいくつ読めますか?
沖縄地名難読問題10問!
ボタンを押すと、答えが分かります。
[su_spoiler title=”1.平安名” style=”fancy”]”へんな”と読みます。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”2.手登根” style=”fancy”]”てどこん”と読みます。個人的には響きが可愛くて好き。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”3.饒平名” style=”fancy”]”よへな”と読みます。饒平名の饒の字は書くの大変そう。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”4.東風平” style=”fancy”]”こちんだ”と読みます。東風(こち)は辞書に載ってる春の季語です。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”5.具志頭” style=”fancy”]”ぐしちゃん”と読みます。イントネーションはぐしちゃん⤵ではなく、ぐしちゃん⤴です。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”6.謝苅” style=”fancy”]”じゃーがる”と読みます。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”7.奥武山” style=”fancy”]”おうのやま”と読みます。沖縄都市モノレールの駅名の1つです。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”8.仲村渠” style=”fancy”]”なかんだかり”と読みます。読みづらい名字として沖縄では逆に有名です[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”9.勢理客” style=”fancy”]”じっちゃく、せりきゃく”と読みます。浦添市にあるのが”じっちゃく”名護市にあるのが”せりきゃく”です。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”10.保栄茂” style=”fancy”]”びん”と読みます。漢字は3文字なのに、読みは2文字。これに関しては沖縄県民も意味が分かりません。[/su_spoiler]
いくつ正解できましたか?
沖縄県外の人で3つ以上正解できたら結構すごいですよ!
そして、沖縄の地名でややこしいのは同じ漢字なのに、読み方が2種類あるパターン。
上の問題で出題した「勢理客」も「せりきゃく、じっちゃく」と2つ読み方があるし、
俺の地元の「西原」なんか「いりばる、にしはら、にしばる」と3つも読み方があります。
これと同じ事が名字でも起きるので、初対面の人と話す時は探り探り(笑)
地名に関してはその土地土地で読み方が決まってるので分かりますが、名字とかはもう雰囲気ですよね。
読み方が難しい上に、読み方がいくつもあるパターンもあるの?と混乱しそうになりますが、それを考えるのもちょっと楽しかったりします(笑)
リズミカルな沖縄のオノマトペたち
そして意外と知られていないのが、沖縄のオノマトペ。
動きや様子、心の状態などを表すオノマトペが沖縄は非常に面白いんですよ!
有名なところで言うと、沖縄の家庭料理で有名な「にんじんシリシリ」
知らない人のために説明すると、人参をスライサーで千切りしたものを玉子やツナなどと炒める料理。

この料理名がどこから来ているかというと、人参をスライサーに「しりしり(すりすり)」するところから来ています。
人参をしりしりする料理だから「にんじんシリシリ」分かりやすい(笑)
この「シリシリ」もそうですが、沖縄のオノマトペは本土のそれと違って音が独特でリズミカルで面白いんです。
少し例を挙げると、
- チムドンドン
胸がドキドキする様子。チムが心という意味です。
- タックヮイムックヮイ
ベタベタする事。
- アワティーハーティー
慌てふためく事。
- ニーブイカーブイ
こっくりこっくりと居眠りをしている様子。
- ヨーガリーヒーガリー
ものすごい痩せている様子。ガレッジセールのネタとかで使われますよね(笑)
という感じ。文字面では分かりにくいかもしれないけど、口に出すとリズミカルで楽しいんですよ。
そして、音楽とも相性がいいと個人的に思います。
例えば人気ラップ番組フリースタイルダンジョンのレギュラーだったラッパーCHICO CARLITO。
彼なんかはたまに沖縄の方言でラップしているけどキレイにリズムに馴染んで違和感がないんですよね。面白い!
単語の後ろに「er」もしくは「ンチュ」をつけると「~の人、〜する人」になる。
沖縄では単語の後ろに「ンチュ」を付けると「~の人」という意味になります。
有名なところで言うと、沖縄出身のアーティストBEGINの有名な曲「島人の宝」(しまんちゅぬたから)
島人とは「島(ここでは沖縄をさす)の人」という意味です。
こんな風に「ンチュ」とつけると、「~の人」という意味になるんです。
他にも例を出すと、
- 海人(うみんちゅ)→漁師
- ウチナーンチュ→沖縄の人
- ヤマトンチュ→内地の人、日本本土の人
という感じになります。
そして、もう1つ。単語の後ろに「er」を付けても同じように「~の人」という意味を持つんです。
たとえば、内地の人という意味のヤマトンチュ。
同じ内地の人という意味の言葉で「ナイチャー」(内地+er)という言葉もあります。
他にパっと思いつくもので言うと、
- リッチャー(リッチ+er)→お金持ち(正しい方言はジン((沖縄の方言でお金の事をジンと言います))チャー)
- ハルサー(ハル+er)→農家(方言で「畑」を「ハル」といいます)
- アメリカー(アメリカ+er)→アメリカ人
- アシバー(アシビ+er)→遊び人(方言で「遊ぶ」は「アシビ」と言います)
- ニーブヤー(ニーブイ+er)→寝ぼすけ(方言で眠そうな状態を「ニーブイ」と言います)
この2つの使い分けはどういう風にしているかというと沖縄出身の俺もよくわかりません(笑)
個人的になイメージとしては「er」の方はより現代的で、「ンチュ」の方は古語のイメージ。
「er」はアメリカ時代からはいってきたのかな?誰か詳しい人いたら教えてください<(_ _)>
おわりに
というわけで今回は沖縄のことばにフォーカスを当ててみました。
沖縄の観光地や料理などもいいですが、話している言葉も独特で面白いので注意して聞いてみるといいですよ!
この言葉の地域差というのは何も沖縄に限ったことではないですが、地元が沖縄という事で紹介してみました(^^♪
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