フリースタイルダンジョンSeason4 REC6-3。
チャレンジャーpekoが、ついに2代目モンスターに変わってから初めてラスボス般若を引きずり出した。
無理ゲーと言われてた2代目の最強モンスターの中でも唯一無敗のFORK。
そんなFORKをクリティカルで破って、FINALSTAGEにコマを進めたんだからREC6は本当に神回と言っても差し支えない。
実際、会場の盛り上がりは2代目になってから最高潮だったんじゃないかと思う。
2代目モンスター3強の内、唯一呂布カルマがpekoと対戦しておらず、歯がゆさを感じてそうだった。
戦っていたらどうなっていたんだろう。
最熱vs最冷。興味あるなぁ。
さて、前人未到の4thBATTLE、FORK戦。
現場で見ていた僕の感想とすると、正直輪入道とのあのバトルに勝った時点でpekoがFORKに勝つ予感はあった。
というのも、3rdSTAGEの輪入道戦がまさにギリギリの勝負。
『刺す』という言葉に対して「出来ねえことは口にするな」というリアルな輪入道。
それに対して「あくまで比喩表現だ」と主張するpeko。
でもそれがちょっと言い訳っぽく見えちゃって、ド正論を言う輪入道に正直負けると思った。
ただ、その後「学んだから今後一切言わない」と受け入れたのが良かったのか、輪入道に勝利したpeko。
全ラウンド3-2という大接戦を制して、勝利が決まった瞬間かなり湧いていて、その頃には会場は完全にpekoのホームだった。
初めてフリースタイルダンジョン観覧に行った時の記事にも書いたけど、テレビでは分からない会場の熱量ってある。
チャレンジャーが勝ち上がるにつれ、どんどん観客を味方につけて、気づけばそのラッパーを大将にした大戦団みたいになってる。
もちろん、そんな空気も飲み込んでチャレンジャーをぶっ倒すのがモンスターのモンスターたる由縁だと思うのだけど。
特にFORKは登場しただけで一気にその場をホームにしてしまうオーラがある。
ただ、そんなFORKでもこの時ばかりは少し勝手が違ってたように思う。
試合後のLilyのコメントがまさにそうだけど、観客がFORKに慣れてしまった部分が正直あった。
僕の隣にいた高校生らしき男の子はFORKが登場した時に「FORKは”知らねぇ”と”姓はICEBAHN”しか言わないからもうつまんないんだよなぁ」と言っていた。
KENTHE390も自身のラジオで話していたが、新鮮に見える時期というのが多分この頃にはもう完全に終わっていた。
今まで「FORKかっけぇ!」って言ってたのに、慣れたらあっという間に手のひら返しでつまらないとは。自分も含めて視聴者ってこわい。
宇多丸が「モンスターは汚れ仕事」って言う理由よくわかる。あんだけオンエアされ過去のフレーズも使いにくい、先攻後攻選べないハンデ戦。ウデのある挑戦者ならクリティカルが出やすいのも当然。研究され手足縛られ敗れ、苦味を噛み締めそれでも舞台に立つ。#フリースタイルダンジョン
— サワヤマ(残り1名) (@diceK_sawayama) 2017年5月31日
常にテレビで晒され続けて、それでも勝利を求められるモンスターのプレッシャーってすごいんだろうな。
というわけで、
- 輪入道との接戦に勝利
- FORKへの慣れ
- 2代目初の4thバトル
そんな理由もあって、観客はドラマを待っていた。
結果は2ラウンドクリティカルでFORKの負け。
だけど1ラウンド目は現場で見ててもFORKの勝ちだと思ったし、2ラウンド目も失速はしてたけどクリティカルではなかったというのが個人的な感想。
だって「膨大な韻」と「ボーダーライン」とか「お前の肛門から手突っ込んでお前の体中駆け巡って鼻の穴から2本指出してピースサインだよ」とかとにかくキレッキレだったFORK。
多分、判定に会場の空気感というのは少なからず影響してたんじゃないかなぁ。
テレビで見るのと、現場で見るのはその点で大きなズレがある。
誤審だヤラセだと言われた晋平太戦ももしかしたらこんな感じだったのかもと実際に観覧した今なら思う。
撮れ高とかの問題で多少の忖度はあるかもしれないけど、ヤラセはないはず。
まあ、とにかくFORKの無敗記録が破られたのが残念だけど、今まで強すぎて個だった2代目モンスターが初代のように結束したりするんだろうか。
それもそれで楽しみ。
さて、来週は6度目の般若戦。
一度見てるし、結果も知っているけどそれでも来週が待ち遠しい。
それくらい熱いバトルだったのは保証する。