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(ホントは全部読んでほしいけどね…(´3`))
日本を代表する芸術のひとつ、盆栽。
日本では、お年寄りの趣味としてのイメージが強いですが、海外では若者や女性にも受け入れられ、もはやBONSAIは国際語となっているほど浸透しています。
特に花の都パリではBONSAI屋さんができるほどのブームらしく、フラワーアレンジメント感覚で盆栽について学ぶパリジャンが増えているそう。
そんな世界的な盛り上がりを見せる盆栽ですが、海外のBONSAIファンたちが盆栽の聖地として憧れるのが我がホームタウン大宮!
大正時代、関東大震災で被災した盆栽師たちが盆栽に合う土地をもとめて大宮にたどり着き、大宮盆栽村をつくりました。
それが今の盆栽の聖地につながっているそうで、そんな大宮の盆栽は世界でも最上級ブランドとして有名で日本だけでなく世界から多くの愛好家が訪れています。
2017年4月には28年ぶりとなる世界盆栽大会がさいたま市で開催されました。
その様子はテレビ番組「YOUは何しに日本へ?」でも取り上げられたほど。
しかし、これだけの盛り上がりを見せているにも関わらず、ほとんどの人がその事実を知りません。
僕も大宮に住んで4年になりますが、恥ずかしながら全く知りませんでした(;^_^A
近くにそんな名所があるのに行かないなんてもったいない!
ということで今回は世界のBONSAIファンが憧れるさいたま市盆栽美術館で盆栽の楽しみ方について学んできました。
世界中のBONSAIファンの憧れ、盆栽町の盆栽美術館
最寄り駅の土呂駅から徒歩5分。
閑静な住宅街に盆栽美術館はあります。
ここでは約50点もの盆栽をたった300円で楽しむ事ができます。
エントランスに入ると、いきなり見事な盆栽がお出迎え。
館内は写真撮影NGのため撮ることができませんでしたが、床の間などの空間との調和を意識した展示や、絵画などの民俗資料とともに盆栽についてより深く楽しむ事ができます。
僕が行った時、ちょうど外国人団体客が30人ほど来ていて、皆さんかなり熱心に見ていたので、やはり海外での盆栽に対する関心は高いのだなと実感しました。
今まで誤解していた盆栽の魅力
正直な感想を言うと、盆栽美術館に行くまで盆栽の良さがいまいち分かりませんでした。
おじいさんが専用のハサミで松の枝をパチンパチンと剪定してキレイな木をつくる、それが盆栽と思ってました。
でも、違うんです。
盆栽のすごさはそれだけじゃないんです。
わずか1mにも満たない木に大樹の姿を凝縮したもの、それが盆栽です。
盆栽とは大自然をギュッと凝縮したミニチュア
大学時代、屋久島の屋久杉を見に行って、その壮大さに感動したことがあります。
見上げると空に向かって力強く伸びる幹とそこから広がる枝葉の美しさ。剥がれた幹肌に感じる歳月。
自然ってすごいなと心から思いました。
そんな大樹の壮大さや美しさをギューーーーーーーーーーーーーーーッッと凝縮したものが盆栽なんです。
長い時間をかけて、枝を切ったり丹念に手入れをし、一つの鉢の中に大自然のミニチュアをつくりあげる。
盆栽って植木鉢の中に大自然の景色を作る遊びなんです。
初心者が盆栽を楽しむコツは下から見上げること
盆栽で大事なのは木を良い感じに手入れすことじゃなく、鉢の上に自然を作り上げることなんです。
なので、そんな盆栽の世界を体験するには下から見上げてみることが一番。
自分が小人になって、その鉢の上に立っているような気分で下から見ると一気に違う顔を見せるんです。
たとえばこのキレイな紅葉。
写真だけ見ると、大きな紅葉の木の下にいるような気分になりますが、正面から見てみると、
高さ40㎝くらいの盆栽です。
盆栽の良し悪しというのは正直よく分かりません(笑)
ただ、下から見上げると同じ松の木でも盆栽によって見える景色と迫力が違います。
評価されている盆栽はやはりすごいです。
写真で見比べてみてください。
盆栽美術館には写真撮影可能なスペースがあります。
その一部の盆栽の写真をご紹介。
生で観た時の迫力は伝わりづらいかもしれませんが、1つの盆栽が見せる表情の変化をぜひ見てみてください。
最後に
おじいちゃんが楽しむ渋い趣味なんかではなく、世界で女性や若者にも注目されている盆栽。
趣味を越えたアートとしてのBONSAIだったり、最近ではインテリアとして楽しむミニ盆栽というものもあるそう。
日本が世界に誇る芸術、盆栽。これを機に楽しんでみるというのはどうでしょう?
施設情報
大宮盆栽美術館(おおみやぼんさいびじゅつかん)
住所:埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3
営業時間:午前9時~午後4時30分(11月~2月は4時まで)
定休日:木曜日、年末年始、臨時休館日あり