いい大人がニヤニヤしているのは傍からみたらかなり気持ち悪いだろうな。そう自分で思っててもニヤニヤが止まらない。
楽しい。知らない土地を歩くだけでもこんなに楽しかったっけ?
そんな旅の原点を思い出させてくれた青春18きっぷでの鉄道旅。1日目は大宮から大阪までの大移動でした。
初めての青春18きっぷの旅の全肯定はこちら。
最初に降りたのは熱海駅
最初に降りたのは上野東京ラインの終点駅としてよく名前を見る熱海。
温泉地として有名、もしくはつかこうへいの熱海殺人事件に出てくるというふわっとしたイメージしかなかったんだけど降りてまず目に入ったのは昭和の香りがプンプンするレトロな仲見世通り。
いい匂いに誘われて、ずっと続けてた甘禁を旅の間だけやめにして温泉まんじゅうを買うことに。温泉まんじゅうを食べながら、仲見世通りを抜けると下の方に海が見える!
「熱海って海あったんだ!」
そんなことも知らなかった僕は遠くに見える海を目指してくねくねした路地裏を歩き回り、階段を下る。
そして階段を降りると、目の前に広がる青い海!
さすがに水着を持ってなかったから泳ぎはしなかったけど、沖縄出身の僕としては海が見れただけでも大満足。
にしても熱海って観光地として最強なんではないかい?夏は海で遊びに、冬は温泉に入りに。年中楽しめるじゃない。しかも海もあれば山もある。今度は熱海目的に来てみたい。
車窓からの眺めを楽しむ。
熱海でのさんぽを楽しんだ後はまた東海道線で西を目指す。名古屋でどうしても味噌カツを食べたい。
熱海から名古屋まで行く途中に興津、浜松、豊橋と3回乗り換えがあった。ここらへんに来ると電車を一本逃すと間隔が空いちゃうので、途中下車せず真っすぐ名古屋へ。と、ここで電車の乗客の面々がだいたい同じなことに気づく。
ああ、そうか。みんなも青春18きっぷで西に向かってるのか。
直接話しかけることはなかったけど、なんだか妙な仲間意識が湧いてきます。
ここから先、名古屋まで電車に乗ってる時間が長いのだけど、車窓からの眺めが楽しめるから全然苦にならない。
富士駅〜富士川駅あたりで右手に見られる富士山。雲におおわれて頭の部分だけちょこり。
そして浜松と豊橋の間で見られる弁天島駅の鳥居。こちらは少しだけ海の中を走るのでなんだか水の都みたいでちょっとワクワクしました。
本当は浜松で餃子とか食べたかったけど、味噌カツと天秤にかけて味噌カツが勝ったので今回は浜松はスルー。
あ、あと写真を撮り損ねたけど、まるで日本昔ばなしに出てきそうな風景があって、
「現代の日本にまだこんな風景があるの!?」
と驚きました(笑)
名古屋で味噌カツを食べに矢場とんへ。
名古屋に着いたのは16時過ぎ。名古屋と言えばもちろん味噌カツ。電車の乗り継ぎを1時間遅らせて名古屋駅で下車して味噌カツを食べに名鉄百貨店の中にある矢場とんに向かいました。
この為に昼ご飯ガマンしてたので、店内に入って早速味噌カツ丼を注文。しばらく待って出てきたのはどんぶり飯にカツがのっただけのカツ丼。あれ、味噌ダレがかかってない。
「あの、頼んだのこれじゃなくて味噌カツど…」
そう言おうとしたら、手に持った小鉢の味噌ダレをじゃばじゃばとかけていく店員さん。目の前のカツ丼があっという間に味噌カツ丼に。あまりに突然のことでびっくり。にしてもじゃばじゃばかけるのね。
カツもご飯もタレまみれだけど、それが美味い。甘めの味噌ダレはご飯がすすむんですよね。
テーブルにあったからしや七味の薬味を加えると、甘い中にキリッと芯が通って、さらに美味しい!お腹が空いたのも相まってあっという間に完食。いや美味かった!
食べ終わった後に矢場とんが東京銀座にあることを知ってしまったけど、見ないふり。名古屋で味噌カツを食べることに意味があるのだ!
1日目の最終目的地、大阪へ。
味噌カツ丼でお腹を満たしたら今日の最終目的地、大阪へ。ここで大事な事に気づく。
そういえば今晩の宿を決めてなかった!
外は暗くなって景色も見えなかったので、電車の中で今晩の宿を探してなんとか確保。座りっぱなしとはいえ長時間の移動だったし、宿も決まって安心したのか気付けば電車の中で熟睡。あっという間に大阪に着きました。
着いたのは20時過ぎ。名古屋から約3時間、小腹も空いたので大好きな551の豚まんと焼売を夜食用に購入。美味いんだよなあ、これが。
そして宿へ。泊まったのはこちら。
フレンドリーなスタッフさんに、まるで友達の家に来ているような雰囲気のゲストハウスでよかったです。
1日目の移動距離
1日目 大宮→新大阪
- 総移動距離約590km
- 本来かかる運賃9290円→6920円お得!
朝7時から20時までの13時間。電車を降りて散策した時間をのぞいても10時間ほどの電車移動。退屈するかと思ったけど、意外と楽しかった。さて明日はいったいどこに行こうか。
下調べをしようと思ったんだけど、あまりにも疲れていたので翌朝に考えることにして、眠りについたのでした。
次の旅はこちら!