中学生の時に行った修学旅行。
当時、そのクラスが大好きだった僕は、この瞬間をしっかりと残したいという思いから『写ルンです』7個もつかって写真を撮りまくりました。
いつもみんなと写真を撮りまくっていたので、ついたあだ名が『お父さん』(笑)
「お父さん写真撮って!」と呼ばれ、みんなの写真を撮り、そのあとに自分もまじえて撮ってもらい、撮った写真は200枚弱。
カメラ代や現像代などかかった費用はお土産代より遥かに髙かったです(笑)
そんなにお金もかけて取りまくった写真。
いざ現像してみると、
フラッシュの関係で暗くて、あんまり顔が見えなかったり、
何でこんな写真撮ったんだろう?と凹んだり(笑)
当時は「お金とフィルムを無駄にした」なんて思ったりもしましたが、今思えばそれも込みでその瞬間を写真におさめられた気がするし、現像されるのを待ってるその時間も楽しかったりしましたね。
そんな僕らが昔感じていたようなことを今つかってる彼ら彼女らも感じてるんですかね?
『古いもの』が一周回って『新しいもの』としてブームになることが多い最近。
ブームに乗るというにはちょっと遅いけど、僕も久しぶりに『写ルンです』をつかってみました。
懐かしい『写ルンです』
『写ルンです』の枚数は27枚と38枚の2種類。
今回はとりあえずお試しで枚数の少ない27枚を買いました。
パッケージに入ってるこの感じ、懐かしい!
後ろには撮影距離の説明が。
これ、間違えると現像しても暗くなったりするんだよね(笑)
さて、パッケージを破って開けたら現れた『写ルンです』
懐かしい!
残りの枚数を教えてくれるカウンターも懐かしい。
そして、右下のダイアル。
写真を撮ったらこれを回すんだよね!
そういえば最近の子はこれも説明がないと分からないらしいね。
時の流れってこわい(笑)
実際に撮ってみた。
デジカメとかiPhoneのカメラだとパシャパシャ撮るけど、こういうフィルムカメラになると写真を撮ることに慎重になりますね。
なにせ失敗してもやり直しきかないし、欲しい写真だけピックアップして現像することもできないし。
でも、だからこそ一枚一枚を大事にするし、そうやって被写体を吟味するのも楽しい。
ファインダーを覗きながら、どこをどう撮ろうかと悩んだりしました。
今日は天気が良かったので、家の近くの風景を撮ってみました。
あ、ちなみにこれは同じ場所をiPhoneで撮った写真です(笑)
まだまだフィルムが残ってるので、全部使い切るのはもう少し先になるけどもiPhoneの写真とどう違うのか?どんな味わいが出てくるのか?
ちょっと楽しみです。
『写ルンです』の写真が出来上がったら、ここに載せようと思います。
にしてもシャッターを切る時、あんなにショボかったっけ?
カチ
って音がしただけで、「え?撮れた?」って思ったり。
そのあとフィルム巻くためにダイヤルを回すのが楽しかったり。
デジタルとはまた違った撮ることの楽しみがあります。
便利になる中で忘れてしまった、寝かせる・待つ楽しさ。
最近はスマホ1つで、初めての場所の画像も見られるし、遠くの人ともすぐ繋がれる。
ホントに便利だなと思うんだけど、その一方で忘れてしまったこともあるんじゃないかと。
例えばこの前もブログに書いた『家の近所のとんかつ屋に行った話』
近くに住んで存在も知っていたのに3年も行かなかったことで、その『とんかつ屋に対する思い』が熟成されて、名店でも有名店でもない何の変哲もないとんかつ屋だけど、めちゃくちゃ感動したんですよ。
ああ、これが食べたかったんだって。
その時、『ただの町のとんかつ屋』が僕にとっては『憧れの場所』になってたわけですよ。
いや、美味かったよ、普通に。地元の人に愛されている、ただただ素敵なとんかつ屋さんでした!
でも、特別名店として有名とかではないのに、ものすごく心にしみたんですよ。
これ、すごくない?
すごいものじゃなくても楽しめるっていう。
今はスピードは早くなったり、いろんなものの効率化されて便利になったけど、その一方で、
寝かせることでふくらむ思いだったり、待つ時間の楽しさだったり。
そういう楽しみ方っての忘れてしまうのってすごくもったいない気もするんだよね。
その頃を知らない子からしたら待つのはしんどいかもしれないけど、そこをちょっとガマン出来たらきっと楽しいと思うよ。