「誰だって、心の弱る瞬間がありますよね。最初から道を踏み外したいなんて思っているわけじゃない。幸せになりたくて、なろうとして、だけど心が弱った瞬間に、ふっと踏み外してしまうだけだと思うんです。」
(珈琲店タレーランの事件簿5 p295より)
発売してすぐ買ったのに、忙しくてなかなか読む時間がなかったタレーランの事件簿の最新作!
昨日は1日フリーだったんでやっと読むことが出来ました!
いやぁ、今回はどうなる事かと思った。
かなりヘビーな展開が続くので、途中しんどかったけど、読んだ後の気分はすっきり!
正直、前作は本編が進展してなかったので物足りなかったんだけど、今回はアオヤマと美星のイチャコラも見られたので大満足です(^^♪
面白かった!
こんな人にはぜひ読んでほしいなぁ。
- 京都が好き、京都に今から行く人
- 源氏物語が好きな人
- コーヒーが好きな人
珈琲店タレーランの事件簿とは?
読んだことない人のために説明すると、
『珈琲店タレーランの事件簿』とは、
第10回『このミステリーがすごい!』(通称:このミス)で大賞は逃したものの、
隠し玉として刊行された京都を舞台にしたミステリー小説です。
今回の「この鴛鴦茶がおいしくなりますように」は5作目。
「タレーラン」シリーズは、京都を舞台にした日常の謎解きや珈琲にまつわるうんちくなどを含んだ人が死なないライトなミステリーである点や、手に取りやすいかわいいイラストの表紙が受け、年配の女性、珈琲好きの方、若い男性など、幅広い世代に支持をされています。また、第1巻は第一回「京都本大賞」大賞を受賞。「隠し玉」シリーズでは異例の累計200万部を突破するベストセラーになりました。
ウチの書店でも50代くらいのサラリーマンから20代の女性まで幅広い層に人気でした。
うんうん。だって面白いもんね。(*・ω・)(*-ω-)
第1作を読んでハマってから、すぐamazonで発売されてる全巻買ったもんなぁ。
近いイメージの本だと『ビブリア古書堂の事件手帖』みたいな感じかな。
どっちも読んだ事ない人はわからないか(笑)
とにかく面白いからオススメの本です(^^♪
今回の感想
第1作から読んでるファンの俺としては、結構重めな印象だったなぁ。
傘を巡ってワーキャーしてた頃が懐かしい……( = =) トオイメ
序盤はまさかの三角関係!?ってワクワクしていたら、物語はどんどん不穏な方へ。
3作目の『珈琲店タレーランの事件簿 3 ~心を乱すブレンドは 』みたいな人間の汚い部分とか弱い部分っていうのが見え隠れする感じ。
98ページからは、
「どした!?どした!?」ってなって、重いなあと思いながらも先を読まずにはいられなかった!
特に233ページから274ページまで続く怒涛の展開は久々にドキドキハラハラしながら読みました。
今までの5シリーズの中で一番緊迫感のあるシーンだったんじゃないだろうか。
にしてもこの人は時間軸を上手く使ったり、小説ならではの仕掛けをするのが上手いなぁ。
今回も見事に騙されました!
あの手紙がどう活きてくるのか分かったときは「そう来るのか!」と手をたたきました。
もう一度読み直すと今度は答え合わせみたいな違う楽しみ方が出来そう。
やっぱり「タレーラン」シリーズに外れはないなぁ。
そして、この本を読んだ後、
無性に京都に行きたくなった。
源氏物語を読んでみたくなった。
あと鴛鴦茶を飲んでみたくなった。
個人的に好きなフレーズ
冒頭に書いたこのセリフが個人的に好き。
「誰だって、心の弱る瞬間がありますよね。最初から道を踏み外したいなんて思っているわけじゃない。幸せになりたくて、なろうとして、だけど心が弱った瞬間に、ふっと踏み外してしまうだけだと思うんです。そうして、気がついたら引き返せなくなっている」
(珈琲店タレーランの事件簿5 p295より)
そう。
そうなんだよな。
同級生の大半は仕事をしてそれなりのポジションについて、人によっては家庭をもって。
そんな中、自分がこの歳で役者を目指してフリーターやってるなんて思わなかった。
好きでこうなりたくてなったわけじゃないんだ。
正しく生きようとしても間違うことがある。
すごく優しい言葉だと思った。
できれば第一作から読んでほしい。
もしもこの本に興味をもってもらえたなら是非読んでほしいんだけれども、
出来る事なら第一作の『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』を読んだ後に読んでもらえると嬉しい。
すると、3倍楽しめます!
出来れば全巻読んでほしいけど、贅沢は言わない!
1巻を読んで、それから今回の5巻を読んでほしい!
というのも今回の物語はもう一人の主役アオヤマのはじまりの物語だから。
ドラクエで言うなら3。
スターウォーズで言えば3。
あ、どっちも一緒だ(笑)
『そして伝説へ』ではないけども、今回の物語が1巻に繋がるんです。
だから是非とも1→(2→3→4→)5の順で読んでほしい!<(_ _)>
最後に
最後に物語のタイトルにもある鴛鴦茶をご紹介!
鴛鴦茶(えんおうちゃ)は香港では一般的な飲み物でコーヒーと紅茶を混ぜ合わせた飲み物です。
砂糖と練乳をたっぷりと加えて飲むらしく、小説の中では、
クリーミーな風味の奥を探っていくと、コーヒーと紅茶、二つの異なる渋みがそれぞれに感じられ、甘いけどそれでいて清涼感もある不思議な味と紹介されてます。
この鴛鴦茶がいくつかある物語のキーの1つになるんですが、この鴛鴦茶はスタバで飲めるそう。
その注文の仕方が、
- イングリッシュ ブレックファースト ティーラテ(ロイヤルミルクティー)を注文。
- エスプレッソショットを1杯追加
- 中のシロップをバニラシロップに変更
- オールミルクにお願い
すると、鴛鴦茶になるそうです!
物語には興味ないけど鴛鴦茶には興味がある。
もしくは物語を読んで鴛鴦茶を飲んでみたくなったってお仲間はぜひやってみてください!
早速スタバに行って飲んでみましたが美味しかった!
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家でも簡単につくれるそう!
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興味があれば試してみてください!