掲載禁止のルポを読んでみたくないですか?王様のブランチで大反響の『出版禁止』を読んでみた。

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出版禁止 (新潮文庫)

何も知らない人が読んだら、きっと衝撃を受けること間違いないでしょう。

事情を知っている僕でも「裏切られた!」と思いました。

読み終わった今でもドキドキが止まりません。

『王様のブランチ』でも紹介され話題になった『出版禁止』

発売当初から気になっていたんだけど、やっと文庫版が発売したので読んでみました!

ホラー・ミステリーが好きな方は読んでみる価値ありじゃないかと思います。

そして『放送禁止』シリーズが好きな人はぜひ読んでみてほしい!

 

『放送禁止』とは違った文字ならではの表現が面白い!

映像の『放送禁止』と違って、今回は本でしかも作中に挿絵とかもなくて本当に文字だけ。

やっぱり映像から得られる情報ってデカいじゃないですか。

あの『放送禁止』ならではの仕掛け・トリックはどう表現するんだろうと気になってたんですよ。

しかし、そんな心配はまったく必要なかった!

面白かった!

 

文章だからこそ想像力が広がる

映像みたいに一目で分かることはないものの、

逆に文章だからこそひろがる想像力で広がる情景とか、文章だからこそできる言葉遊びとか、これはこれで面白い作品でした!

個人的には257ページをめくる時の緊張感と最後のノートの一文の意味を知ったときの衝撃はやばかったです。

あなたが同じページを読んだらどう感じるんだろう?

気になる。

 

ルポという文体の生々しさがリアルを生む

それと今回の『出版禁止』はではなく、ルポ(取材のメモ、記事)というカタチで書かれている部分が結構あります。

これが慣れるまでは読みにくかったんですけど、慣れてしまうとこれが引き込まれていって面白い。

取材記事ということで妙な生々しさがあってすごくドキドキします。

メモ部分はあくまでメモなので整えられた文章じゃないんですよ。

そのジャーナリストの日記を読んでいるような感覚になってきて、それが逆にストーリーの生々しさを感じさせて怖いです。。

読み終わった後は手汗びっしょりでした(^^;

 

とある事情で掲載禁止になったルポ

「今、出版界で密かに話題になっている掲載禁止になったルポルタージュ、読みたくありませんか?」

そんな書き出しから始まる、この『出版禁止』

ある月刊誌に掲載される予定だったルポルタージュ。

しかし、そのルポがとある事情により掲載禁止になった。

 

その事情というのはここでは書けないが、著者の長江俊和さんはこのルポが世に出ないのはもったいないということで今回の書籍化という経緯に至ったという。

そのルポというのは7年前に起きたドキュメンタリー映像作家と美人秘書の心中事件に関するものだった。

それは…

7年前に起きた天才ドキュメンタリー映像作家と美人秘書の不倫の果てに起きた心中事件。

愛の果てに自殺を選んだ二人だったが、しかし女だけの方が生き残ってしまった。

そしてその心中にはいくつか不審な点が。

自殺じゃなく男は誰かに殺されたかもしれないという可能性が出てきたのだ。

だが真相は明らかにならないまま、事件はただの自殺と結論付けられ7年が過ぎた。

そんな心中事件の真相について当事者である元美人秘書にインタビューをしたのが今回のルポ。

 

あれは心中だったのか?それとも殺人なのか?

その真相に迫るのが今回のこのルポです。

気になる方はぜひ読んでみてください!

 

目次

書籍・著者情報

出版禁止 (新潮文庫)

著者の長江俊和さんは大阪府出身のTVディレクター、小説家、脚本家、映画監督。

モキュメンタリー、ホラー、サスペンスものを得意として、2003年からフジテレビで放送をスタートした『放送禁止』は現在TV版7作、劇場版3作も公開されていて、一部の熱狂的なファンを持つカルト的な人気番組となっています。

個人的な話ですが『放送禁止』は多数のファンサイトがあるくらい人気の作品で僕も大ファンです!

興味がある方はぜひ見てみてください!

 

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